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ファンタジーと言えば飛行船だよね  作者: 竹内 崇
転生〜幼少期編
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No.3

 「 ……? 」


 転生者疑惑があるケイルは、俺に突然と声を掛けられ戸惑いを隠せない様だ。


 意味不明だもんね……。


 自分も赤ん坊であった事を忘れていたが、気を取り直して声をかける。


 「あうえ、えんうぇえあお? 」


 ※「お前、転生者だろ?」と聞いてます。


 俺は言葉が喋れ無いと理解しつつも再度問い詰めてみる。

 ケイルに知性が有るのならば、何を言っているのか理解出来なくとも、俺が知性を以て話掛けようとしているのが解る筈だ。


 「……。」


 くっ、やっぱり普通の赤ん坊なのか? ……いや、もう一度だ。

 今度はジェスチャーも加えてみる。


 「おえお、えんうぇえああ」


 ※「俺も転生者だ」と言っています。


 俺はそう言って親指を自分に指し示す。


 「おあえおあお? 」


 ※「お前もだろ?」と言っています。


 今度は人差し指をケイルに向ける。



 「 !? 」


 フフフ、やっぱりそうだ。

 やっぱり転生者だ。

こいつ、驚いてやがるぜぇ!


「 ………。」


 驚いたケイルは目を見開いたまま固まっている。


 ……何でもいいから早く何かリアクションしろよ、このポーズだと腕が痺れてくるんだよ。


 「 ……おうあうえ、うぇお? 」


 やっと喋りだしたか……って何を言ってんのか解らんが兎に角、こいつも転生者だ。


 お互いに意思の疎通が出来る事を確認した俺達は、それを皮切りにお互いの情報をジェスチャーを主体にして交換しあった。


 あくまでもジェスチャーが基本なので、あまり多くの情報をやり取りする事は出来なかったが、お互いの年齢や生年月日・出身地等が判った。


 ケイルの前世の年齢は29才、生年月日は1988年5月12日で、何と俺と同じ日本出身だ。

 何故、そんな事が分かったのかと言うと、ジャンケンを始めとした手遊びだ。


 そんなこんなで同郷と云う事もあって俺達は、眠くなるまで遊び尽くすのだった。


 ちなみに俺が転生者だと判別したせいか、ケイルのおっぱいチュウチュウの時間が心なしか短くなった様な気がする事を追記しておく。

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