魔法デビュー
今私は広いグラウンドのような場所にいた。兄によるとここは魔法の特訓をするための場所らしい。
この家にこんな場所があったとは。
どんだけ広いのよ
今日は、というか今日から魔法について勉強するらしいです。
座学の方じゃないんかい。普通に算数とかするかと思ったよ。
ちなみに私は割と勉強好きなのよ
格好もいつもはドレスっぽいのを着ているけど今は動きやすい服に着替えてある。
久しぶりにズボン履いたなー。
色々心の中でつっこんでいると
「じゃあルミア、勉強始めようか」
「はい!」
まさか魔法を使う日が来るなんて思ってなかったなー
「じゃあまず魔力のことを教えるね、魔力っていうのは魔法の元っていうのは分かるよね?」
「はい」
ゲームで言うMPのことだよね
「その魔力は体の中に均等に巡っているんだ。そうだなぁ、血みたいなものかな。体の中を巡っているようなイメージ」
「血かぁ…」
なるほどね
「イメージ出来たかな?それを一点に集めて放出したら魔法になる」
「一点に集める…」
なんか難しそうだな
「まぁやってみようか」
いきなりやってみるんですかい
少し怖いけどその分ワクワクする。
「じゃあ最初は風を吹かせる魔法やってみようか。ここに草を置くからこれを魔法で吹き飛ばす。」
「どうやればいいんですか?」
「うん、まずは頭の中で風を吹くのをイメージして。イメージできたら魔力を放出するんだ」
風が吹くイメージ…
それから魔力放出!
ゴォォォォ!!!!
「え、え!?何っ!?」
風がものすごい勢いで吹き荒れてる!
今にも飛ばされそう!
「風よ静まれ!!!」
そうサンルさんが言うと風が徐々に落ちついてゆき、おさまった。
なんだったんだ一体…
「やっぱり聞いていたとおり凄い魔力だ…ルミア、君は膨大な魔力を持っている。それをコントロール出来るようにする事が目標だ。いいね?」
どうやらやっぱり魔力が尋常じゃないのね。
コントロールかぁ、難しいそう。
何度かこの後練習したけど全くコントロール出来なくて今日はやめることにした。
いくら魔力があっても3歳の体力だと持たないんだよね。
明日また頑張ります。