祝・1歳
さーてさて!
きましたきました!
私は今日で1歳なのですよ!
なので屋敷中誕生日パーティーの準備で賑わってます
あ、そういえばまたまた分かったことがありまして。
私どうやらこの国の王子様のいとこらしいのです
父は国王の弟にあたるらしい…
どんだけすごいんですか
父第2王子だったんじゃん
私王族じゃん
とんでもないとこに生まれました私
それからこの国はライティアっていうらしい。
まだ屋敷の外にでたことないから全然よく分かんないけどね
「ルミア~?」
あ、お母さんだ
「あい~?」
あ、ちなみに単語なら言えるようになった。意思が伝えられるって幸せ。
「今からお誕生日会やるからね、可愛いお洋服着ましょうね~」
「あ~い!」
そして水色で後ろの大きなリボンが特徴のそれはもう可愛いドレスを着た。
なにこれ可愛い
「ルミア~」
あ、今度はお父さんだ。
「おお!ルミアすごく可愛いぞ!!」
そういってお父さんは頬ずりしてくる
イケメンに頬ずりされるのは嬉しいけどほっぺ痛いですお父さん。
「ちちしゃま。いたい」
そう伝えるとぱっと離れてくれた。
「ごめん…」
しゅーんとしてしまった。
落ち込むお父さんも格好いいです。
「じゃあルミア、そろそろみんなのとこに行きましょうね~」
「あい」
するとお父さんがひょいっと抱っこしてくれた
とってもいいお日様の香りがする
「よし、行くとしよう」
ガチャリ
ギィ
扉を開けるとそこは大広間で、たくさんの人がいた
賑わっていたのに一瞬で静まり返り、そこにいる全員が私達に注目した。
う……視線が痛い…
「皆さん私の娘のルミアのためによくお越し下さいました、こちらが娘のルミアです」
「……!るみあ…です…」
「緊張しているようだね、皆さん、楽しんで行ってください」
こんな人がたくさんいる中で挨拶とか緊張しないわけないでしょ
「ルミア、少し挨拶してまわろうね」
お母さんがニコッと微笑む
「あい」
また挨拶しなきゃいけないのか
まぁずっと抱っこされてるから楽だけども
「カイル、久しぶりだな」
そういって話しかけて来た人はお父さんみたいに髪が青いイケメンさんだった。
この人が王様かな
ちなみにカイルっていうのはお父さんの名前です。
「この子がルミアか、大きくなったな。初めましてルミア、私はケイル・フェスライン。よろしくね」
素敵な笑顔で自己紹介してくれた
フェスラインってことは私の家族の名前にもフェスラインてつくのか。初めて知った。
「…よろしく…ニコッ」
目一杯の笑顔で返しましたどうよ
「ふふっ可愛いね」
そういってなでなでしてくれました。
とっても優しい。
「お父様、遅れてすいません」
「おお、やっときたか」
兄やっときた、あんまりパーティーが好きじゃないみたいで途中から来たっぽい。
「ウェルだね、君も大きくなったね」
「はい、ありがとうごさいます」
兄は王様という立場の凄さが分かってる見たいで少しカチコチ。でも私達も凄い身分だよ?
「お父様」
おっと?もう1人いる?
「あ、君はエミリムかな?」
お父さんが尋ねた。
「ああ、そうだよ。ほらエミリム、挨拶」
「エミリムです…」
「こいつも緊張してるみたいだ、ごめんな」
もしかしてこの子王子様ですか
やっぱりイケメンの家系ですね、この子も将来有望です。
「えみりむ」
声をかけてみた
「えっ…なあに?」
「よろしく…ニコッ」
また目一杯の笑顔をしてみる
「よろしく」
ふふっと笑ってくれたよかった。
やっぱり笑顔が可愛い。思った通り。
「じゃあそろそろ」
そういって王様と別れました。
そのあとぐるぐるといろんな人のところ回ったけど疲れた疲れた。
なんだか眠くなってきたなぁ
あぁ、眠く……
眠く…………