私の兄
あれから数週間、赤ん坊生活にも少しずつ慣れてきた。
慣れて良いものなのか…
それからどうやらここは日本でも外国でもない場所らしくて、色々困惑。
昔よく小説で読んだファンタジーの世界によく似てるみたい。
何ちゅう世界に産まれたんだか…
まぁ普通よりは面白いか。
ちなみに私には兄がいた。
それまた将来有望なイケメン君。とっても可愛がってくれてるけど精神年齢は私の方が上なのよ…
それにしても暇
動けないからなにも出来ない。
あぁ、早く成長しないかなぁ…
ガチャリ
「ルミア~!お兄様が絵本持ってきたよ~!読んであげるからね~♪」
あ、兄だ。
兄は母親譲りの金髪でふわふわな天パですね。たしかお母さんが祖母譲りだと兄に話してるのをこの前聞いた。
そういえば私自分の顔とか見たこと無いな…
どうにか見れないもんかな、結構重要なことだし。
この美形家族の中1人だけ顔が残念だったら嫌だなぁ…
「そうしてお姫様は王子様と結婚して幸せに暮らしました!おしまい!ルミア~面白かった~?」
全く話し聞いてなかったけどこんなキラキラの笑顔で言われたら笑うしかない。
「きゃっきゃっ!」
「そっかそっかぁ~!よかったぁ!」
笑顔がすごい可愛いです兄
「そうだ!ルミアに良いもの見せてあげる!」
取り出したのはなんと鏡。
ナイス!兄!
「ほらぁ!見える?僕の可愛い妹!」
ものすごく兄がニコニコしてそんなことを言ってるけどそれはおいといて私の顔を見てみる。
髪はやっぱり赤ん坊なだけあって薄めで若干悲しくなったが綺麗な青色だった。
父親譲りかな
顔は結構上々かもしれない。
まだ赤ん坊だからどうなるかは分からない
やっぱり今後を期待しよう。
まぁ自分顔がみれて良かった。