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ヘタレ魔法使い 6  お願いごと

はい、不定期と表示していましたがかなり間空きましたね。

ちょっとお互いのスケジュールが多忙すぎて……。

ご迷惑おかけしました。


注意:今回短いです。

   私の力量不足です。申し訳ありません。

「……いや、これからの予定はあるが、目的地は特に決まっていない。とりあえず何処か大きな町を目指そうと思う」


 そう答えたジャンさんを私はじっと見つめる。

 さっきまでは「なんで無表情なんだろう、怖い」と思っていたけど、ちゃんと見てたらそうでもなかった。さっきもちょっと表情が柔らかくなってたし。一瞬だったけどね。


 なんだかんだ、いい人なのかもしれない。私の中でそんな考えが浮かんだ。


(……で、)


 結局、私はどうすればいいのだろう。

 私にはガイアント国の城下街に行くという選択肢しか残されていない。だけど、その城下街に行く途中で何か無いとは言い切れない。つまり私が動くということは、ある意味安全で、ある意味危険ということになる。

 ノーリスク、ハイリターンなんて都合のいいことは存在しないと実感した。


 ……私の悩み事はひとまず置いておいて、さっきからどうしても気になっていることが一つ。

 それはジャンさんの背負っている槍だ。

 こんな馬鹿みたいに大きな槍をいつも持ち歩いているのだろうか。こんな大きさならかなり重そうだ。……これ、使いこなせるのかな。


(……すごい魔力)


 魔力の質もいいし、十分な量も入っている。重さも見て、攻撃力は高そうだ。

 ……だけど、人はこんなにも質のいい魔力を武器に込めることが出来るのだろうか。魔法使いなら、ギリギリ分からなくもない。

 でも、だとしたらこの槍の構造の繊細さは何なのだろうか。魔法使いではここまでのものを造ることは出来ないだろう。恐らく一流の鍛治屋でも出来るか、出来ないかくらいの確率の品のはず。

 私の考えが合っていたとしたら、これを造ったのは……。


(いやいや、有り得無さ過ぎるでしょ)


 即座に否定。そんなに貴重な物が人の手に渡る訳がない。それを手に入れることが出来るのは特別な場所に行くしかない。そこにジャンさんが行けるとは、失礼だけど思えなかった。

 繋がりが深い魔法使いでも困難な場所だ。一般の人が行けるとは思えない。……まあ、繋がりがあるからこそ、溝が深いのかもしれないけど……。

 とりあえずこの考えは頭の隅に置くことにした。敢えて消さないのは、どこかで必要になるかもしれないから。だからしばらくは消さない。忘れるかもしれないけど。


 改めてジャンさんを見る。

 やっぱり無表情だ。顔に感情が出やすいと言われている私から見れば少し羨ましい。ずっと無表情、っていうのも考え物だけどね。

 最初に置いておいた考えを引き戻す。

 要するに今の私の問題は、どうやって安全な旅を続けていくのか、ということ。フリュウとの合流も考えたけど、 それだと迷惑になるし危険度も増してしまいそうだから却下した。

 ちらっと盗み見るようにしてジャンさんをもう一度見る。……うん、やめよう。見ても表情は変わりそうにないし。

 それにジャンさんは悪い人じゃない。街中でのトラブルも、図書館でのトラブルも両方助けてもらったし。……なんかこの街でトラブルしか起こしてない気がする。しかもどっちも原因私だし。

 話はズレたけど、この人なら大丈夫だと思う。確証は何かと聞かれたらないけど、でもこの人――ジャンさんなら、大丈夫。

私はかなり身勝手なお願い事を口にした。


「ジャンさん。ガイアントの城下街まででもいいので、一緒に来てもらえませんか?」


 ジャンさんの目が、少しだけ見開かれた気がした。

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