ヘタレ魔法使い 5 身の振り方
最近更新できなくてごめんなさい。
不定期、と表示はしているものの表示するのが初めてなので少し罪悪感を感じています。
別に元が無いわけじゃないんです。時間が無いんです。
……言い訳がましいですね。ごめんなさい。
私はこの街に来てからの事を思い出していた。
まず街中で騒動発生、男の人に助けられる。図書館に入って、何かが燃えていたのを見つけ水魔法を使う、男の人に直撃。直撃させてしまったのがあの助けてくれた人と判明、即刻土下座。図書館から連れ出され、今いるお店に。ここで男の人の名前がジャンさんということを知る。ジャンさんから魔法使いについて聞く。ジャンさんにお礼とお詫びも兼ねて、世界の魔法について話す。
で、今。
「お前はこれからどうするつもりだ。かなりの人間にお前が魔法使いだということは知られているぞ」
「明日辺りにはお前の身は国境を越えているかもしれんな」とその言葉に付け加えるジャンさん。
わ、忘れてた……。回想中にあったけどスルーしてた! ど、どうしよう。何も考えていなかったよ。
「な、何も考えてません……」
村長からの頼まれ事もあるから、村に変えるわけにはいかない。でもこれ以上一人で進むとしたら危険なことが多すぎる。どうしよう、前も後ろも道がない……。
とりあえずこの街に留ま……、いやいや無理だ。ここで知られちゃったんだから、この街から出る事を第一に考えないと意味がない。
しばらく頭を垂らして、うなだれる。
そして思い付く。とりあえず地図を広げてみよう。そしたらきっと何か良い所が見つかるかもしれない。……旅に良い所なんてないだろうけど。
ガサゴソとポーチをまさぐれば、畳んで入れてあった地図が二つ出てくる。中を確認して一つを取り出して机に広げ、一つを仕舞った。邪魔そうにジャンさんに見られたのでこちら側に少し引っ張る。まだ邪魔そうだったので、行くことは無いであろう下の部分だけ畳んだ。
「うー、やっぱりガイアント国の城下町かなぁ……」
旅を続ける前提で考えれば、一番近いのはそこに違いない。もし依頼をすっぽかして村に帰るとしても、行きに寄ったあの町を通らなければいけない。一日で帰るとするとそれは少しきつい。
するとジャンさんが何か言いたげな目をしている気がして、じっと見返してみる。気まずげに目線を逸らされた。え、なんで?
「なんですか?」
言いたいことがあるならどうぞ、という意味も含めてジャンさんに聞くと、返事はすぐに返ってきた。
「……お前の親はどこにいる」
「……はい?」
口をあんぐりと開ける私。開いた口がふさがらない、ってこういうことなんだと思う。
口はしばらくして自然に閉まったけど、私には質問の意味がさっぱり分からない。
「えと、今、なんて……?」
「お前の親はどこにいるかと聞いたんだ」
耳が無いのかとでも言うかのように呆れの混じった声が聞こえてくる。
お、親あ? 親って、あの親? 両親? ……それなら、とうにいなくなったけど、でもなんでそんな質問を? 考えても考えても答えは出ない。
そんな私を見て、ジャンさんは一つの言葉に辿り着いたようだ。
「迷子か」
「わっ、私は成人してますっ!」
思わず大声を出してしまい店員さんにじろりと見られた。「すいません」と小声で言いながら少し頭を下げた。
この間違い、前にもあった気がする。あの時は放置していたけど、今回はさすがに放置しておけない!
「最近なったばかりですけど、十七歳の立派な大人です!」
嘘をつくなとでも言いたそうな目で見てくるジャンさん。嘘じゃないですって。嘘を言って何の意味があるんですか。誰得ですか。
私は一つため息をついてから、気を取り直して今後の予定を考えることにした。
暫くここに留まって魔法についての本も読みたいと思っていたけど、あんなことがあった以上、それは止めておいたほうがいい。さらわれたくないし。
だとしたらやっぱりガイアント国の――いや、ここもガイアント国の領域だけど――城下町に行こうかな。近いと知ってる人もいそうだけど、とりあえずはそこ。あとは転々としていけば……。簡単なことじゃないって分かってるけど。
そういえば。ふと気になってジャンさんに聞いてみる。
「……ジャンさんはどうするんですか?」
「何がだ」
「今後の予定です。ジャンさんはどうするんですか?」
ジャンさんは黙って考え込み始めた。
短くてすいませんでした。




