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第9話――夏の女は、命まで昂らせる。
夏の女は、くたばりぞこないの胸まで昂らせる。
とにかく昂る!!
テンションは天まで突き抜け、
アドレナリンは全開、
血潮は踊り、
心は波立つ。
……どないなってんねん、この身体!!
雲はわき 光あふれて
天高く 純白の球 きょうぞ飛ぶ──
……歌ってる場合か!!
夏汗をまとった女。
風に遊ぶほつれ毛の女。
夏の陽射しは、不思議なくらい艶っぽさを際立たせる。
服装のせいか。
開放的な空気のせいか。
それとも、夏そのものが放つ匂い立つような色香のせいか。
昂るのは鷹か──
いや違う。
鷲でもない。
「ワシ」やがな!!
……まぁ、ワシだけかもしれんけど。
それでも言わせてもらいまっせ。
夏の女は、やっぱり色っぽい。
ヨロシク哀愁。




