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くたばりぞこないのモノローグ  作者: 妻戸裕次


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10/18

第9話――夏の女は、命まで昂らせる。

夏の女は、くたばりぞこないの胸まで昂らせる。


とにかく昂る!!


テンションは天まで突き抜け、

アドレナリンは全開、

血潮は踊り、

心は波立つ。


……どないなってんねん、この身体!!


雲はわき 光あふれて

天高く 純白の球 きょうぞ飛ぶ──


……歌ってる場合か!!


夏汗をまとった女。

風に遊ぶほつれ毛の女。


夏の陽射しは、不思議なくらい艶っぽさを際立たせる。


服装のせいか。

開放的な空気のせいか。

それとも、夏そのものが放つ匂い立つような色香のせいか。


昂るのは鷹か──

いや違う。

鷲でもない。


「ワシ」やがな!!


……まぁ、ワシだけかもしれんけど。


それでも言わせてもらいまっせ。


夏の女は、やっぱり色っぽい。


ヨロシク哀愁。

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