やられた
その日俺は心配しすぎて腹を痛めトイレへ行っても治らず腹の痛みを抱えながら眠りに落ちた。
朝起きるとまず頭に浮かんだのはもう部屋から出ないだった。
だが現実は残酷だった。
部屋の扉が開き人が入ってきた。
入ってきたのは夏帆だった。
「海斗起きてるわね」
「じゃあご飯食べてきて」
「その後3人でじっくりと話そう!」
俺は下に降り母さんが用意してくれた料理を母さんと芽衣と俺の3人で食べた。
俺は母さんの料理を出来るだけゆっくりととり芽衣と一緒に俺の部屋に向かった。
「ご飯美味しかった?」
夏帆のその笑顔の問いに笑顔でおう!と返した。
夏帆が可愛かったのはここまでだった。
2人に全てを話し終わった後。
芽衣が一番聞いてほしくなかった事を聞いてきた。
「その話だと海斗私が最後じゃないの?」
「だって私が死ぬ最後まで魔王が死んだなんて聞かなかったし倒してないって事はまた転生があったんじゃないの?」
「もしかして私達以外にも女がいるの?」
その問いに俺は黙ってしまった。
だって答えたら何をされることか。
それにこの2人俺の話を聞いてる間、終始真顔だったんだぞ。
まだ芽衣は分かるが夏帆もだぞ怖すぎるだろ俺何度か話してる時目を逸らすほど怖かったんだから真実を話せば確実に殺される気がする。
でも仕方ないじゃん。
寂しいかったんだもん殆どの人生で100歳ぐらい生きたんだぞ一度の生を寂しさに耐えても魅力的な女性はどの時代でもいる二度目も我慢できるほど俺の心は強くなかったんだよ。
でも言ったところで理解してもらえないだろう。
それに俺が逆の立場で夏帆や芽衣に他の男がいたら相当怒るだろうし悲しい。
だからこそ言えない気持ちが分かるから言えないどうしよう。
いや隠すのはダメだ。
隠すということはやましい事と認めるようなものだ。
やましくないやましくない。
よし言おう 言うぞ!
「え〜と実は、お二人の他にも何人か妻にした女性がいます」
「ちなみに何人私達以外にいるの?」
「13人」
「13?13って言ったの!?」
「ってことは私達合わせて15人の嫁をもらったの!?」
「いやその言い方は良くないよ」
「だって一度一度の俺は死んで転生してるんだしさ」
「私これでも海斗の事ずっと他の人を好きにならずに好きでいたのに」
「私も一緒」
「いや!俺も一人一人真剣に愛していたし2人を忘れた事はなかった!」
「でも本当に申し訳なかった」
「でもさひとつ理解しておいて欲しいんだ何度も転生して孤独を味わっている中アプローチしてきてくれる女性がいたら落ちるだろ!」
「でもだったら魔王を倒してその辛い転生をやめればよかったじゃない!」