やられた
「だ、誰ですか!?」
俺はそう言ってキスしてきた女性の肩を掴み離した。
顔を見ると見覚えのある顔だった。
「も、もしかしてえ、エレスティア!?」
「うんそうよ」
「え?」
「誰?なんで海斗の家にいるの?エレスティアってどういうこと?」
「私は海斗のお姉ちゃん」
「でも海斗義理だから結婚できるよ」
「け、結婚!?」
「どういうこと海斗!」
「夏帆ごめんね海斗は私が貰う」
「なんで海斗をあなたが貰うのよ!なんで私の名前知ってんの私あんたのことなんて知ら…ない」
「ん?」
「どうした夏帆…ん?」
新しい記憶が。
そうだ思い出した。
俺の家は母さんと俺の二人暮らしだ母さんが頑張って俺をここまで育ててきてくれた。
でも浮かんできたのは俺が小6の時に母さんが再婚して姉が出来た?
その姉がエレスティア?
夏帆との記憶の中に姉のエレスティア…いや霜田芽衣がいる霜田芽衣との記憶が新しく出てきた。
「海斗!このエレスティアいやこの芽衣とはどういう関係なの!」
「私は海斗の元お嫁さんこっちでもお嫁さんになる予定の女よ」
「そういう夏帆こそ何?」
「私も海斗の元お嫁さん私もこっちでお嫁さんの予定よ!」
「ねぇ海斗どういうこと!」
夏帆と芽衣の言葉が重なった。
夏帆と芽衣の声で周りの家の電気が着いたのを見て俺は2人に後日話そうといい別れた。
その日は芽衣と話し母さんとも久しぶりに喋ったり初めて喋ったったような喋り慣れたような不思議な感覚を覚えながらお父さんと喋った。
俺は家族団欒を楽しみ風呂を入り部屋でエレスティアについて思い出していた。
エレスティアとは2回目の転生で出会った。
1回目の転生では誰とも恋愛沙汰になる気はなかったから妻を取らずに死んだが2回目は貴族に産まれたせいで妻を取らないという選択が出来なかった。
最初は戸惑った。
貴族なんてあまりいい話を聞いたことなかったからこれからどうなるのか心配だったけど両親はとてもいい貴族と言ってもいいような人達だった。
領民には優しく税も不当な量ではなかったしただ生まれた時には俺に許嫁がいたのは驚いた。
一度は魔法でどこかの村に逃げまた農民として暮らそうかとも思ったのだがあのように良い両親を裏切るのは俺には無理だった。
そしてその許嫁というのがエレスティアだった。
最初にエレスティアに会ったときに思ったのは可愛いだった。
俺は今まであっちの世界にいた時か弱い女性なんて
見たことなかったから。
でもエレスティアは違った。
エレスティアは俺が話そうとした時父親の後ろで縮こまったんだ。
いや〜あれほど守りたいと思うもんかね。
それから仲良くなれるように頑張った。
そして仲良くなったらどうよ。
さらに可愛くなっちまったじゃねぇいか。
なんだよ会って人目がないと俺の腕から離れないんだからそれも彼女は表情があまり変わらないから一見嫌われてるのかもと思うけど時間になってもう離れないと人が来るって言っても「離れたくない」って言うんだぞ表情はかわんないけどなんかなんか来るよな。
こっちでも表情が変わんないのは一緒だったけどなんか前より大胆になったというかなんなんだろうなほんと。
でもまさかあんなことが起こるなんてなあれのせいで俺とエレスティアは貴族でいられなくなった。




