下校
「ん〜〜〜」
「み、み、み〜〜〜〜」
「みはるさん」
「はい!」
「よく出来ました!」
「よしじゃ!」
「帰ろう!」
それから3人は歩いて雑談を交えながら歩いた。
海斗は喋るのに夢中で周りを見ていなかったのがいけなかった。
気づいたら様々な店が建ち並ぶ通りに出ていた。
「あれ?」
「此処って?」
「遊ぶわよ」
「え?」
「そう!遊ぶわよ!」
海斗は二人に手を引かれた。
まず入った店はゲームセンター。
三人は気になったクレーンゲームがあると誰がうまく取れるかを競った。
一人二回で取れなかったらその台は諦めるという感じで周った。
ある程度周るとクレーンゲームを辞め他のゲームに移った。
クレーンゲームの次に三人でやったのは車のレースゲーム。
「これはどういうゲームなんだ?」
「このゲームは出てきたカードかカードパックで出てきたカードをこのゲームでスキャンして自身の作った車で競うゲームだよ」
「でも俺ら一枚もないよ」
「まあこのゲームで自身の車を作らないとデフォルトである車を使ってゲームするんだけどそれじゃ面白みがないから………」
楓はそう含みのある言い方をすると手提げをあさりカードパックを三つ出した。
「さっきトイレ行ったついでに買ってきた!」
「おぉーー」
海斗と三春はパチパチと拍手した。
「これって一パックいくらなの?」
「二百十円よ」
「二百十円か」
「二百十円で五枚か」
「まあこんなもんなのか」
「じゃあいっせいの〜でっで開けよう!」
「うん」
「分かった」
「いっせいの〜で!」
楓は白、白、白、青、金。
三春は青、金、金、金、虹色。
海斗は白、白、白、白、虹色。
白はノーマル、青がレア、金が激レア、虹色が超激レアというのがレア度の順番。
「三春!何それ!」
「凄!」
「金レアなんて一パック一枚が普通なのに!」
「それも虹レアもあるなんて!」
「俺なんて虹レアがあるだけマシだけど他全部白だし
一番バランス的なのは楓だな」
「そうね」
「まあ始めよう!」
海斗達は出てきた五枚のカードをそれぞれの好みの配置で車を作った。
このゲームでは三枚のカードで車を作り一パックにはしっかり一台車が作れるように各パーツが必ず一枚入っていた。
結果的に一位は三春、二位が海斗、3位が楓だった。
一位の三春は金カードを海斗は青カードを楓は白カードを排出口から出てきて手に入れた。
「いや〜」
「スピードが速くできる虹カードが出なかったら危なかったな」
「流石に三春には勝てなかったけど」
「私はもう一枚青カードがあれば勝てたのに〜」