久しぶり
芽衣は泣きながら「おかえりおかえり〜」っと鼻声で言ってきた。
「お、おう!」
「久しぶり」
「うん、、うん」
「久しぶり」
「マグロ漁大変だったでしょ!」
「へ?」
「ヤバい人達の車に傷付けちゃって速く金払わないとお前の体で払ってもらうと言われて吃ってたらじゃあマグロ漁って話になって急遽港に連れて行かれ一ヶ月間漁に連れて行かれたんでしょ!!!」
「海斗の友達の女の子の楓って子が電話で教えてくれたのよ!」
「私がそのことをお父さんとお母さんに話したら今すぐにでも警察に行く勢いだったんだけど楓って子が最後にあの男の人達にこの事が大事になったらコイツがどうなっても知らないからなと言われたってそれをお父さんお母さんに言ったらとても心配そうに特にお母さんは苦しそうにしてたけど一ヶ月経つまで待とうっていう話になったの」
「そうだったのか」
「ほら入って入って!」
芽衣は海斗の腕を引っ張り家に入れた。
それから海斗は芽衣にくっ付かれ続けた。
それは昼近くまで続き芽衣のくっ付きを断ち切ったのは一つのインターホンの音だった。
「なぁ芽衣」
「離れてくれ」
「誰か来たから」
「え〜〜」
「ヤダ〜〜」
「ほらどいたどいた」
海斗は無理あり引き剥がすようにして引き離した。
「も〜〜」
「誰だよ〜〜」
そう言って玄関へ向かう海斗へと後ろから付いて行った。
「はい!」
「どちら様ですか?」
海斗はそう言って玄関のドアを開けた。
そこには心配そうな顔をした夏帆が立っていた。
海斗の顔を見ると夏帆は号泣しながら海斗の胸に飛び込んできた。
「何でお前帰ってこないんだよ!」
「魔法使えるんだから帰ってこれただろ!」
「身体能力だって凄いんだからさ!」
「ヤバい人達に絡まれたぐらいで素直に従わなくてもいいだろ!」
「どういう事なんだよ!」
夏帆は海斗の胸を叩きながらそう言ってきた。
「ご、ごめん」
「本当に」
海斗は夏帆の後ろ頭を優しく撫でて慰めた。
それを見て芽衣は嫉妬の瞳を熱く向けていた。
海斗は夏帆をゆっくりと離し家に入れた。
そしてリビングへ向かい夏帆を慰めた。
夏帆を泣き止ませたのは泣き疲れたとかではなく海斗の腹の音だった。
芽衣はその音を聞きすぐさまキッチンへと向かい夏帆は高らかに笑った。
「あぁおかしい」
夏帆は涙を拭いながら笑った。
「じゃあ私も芽衣の手伝いしてくるね!」
「おう!わかった!」
夏帆は芽衣のもとへと向かった。
海斗はテレビをつけ2人が料理を作ってくれるのをのほほんと待った。




