面倒
そんな中、誰かが部屋の扉を叩いた。
「あれ?」
「誰だろう?」
「私達が話し終わるまで誰も来ないように言っておいたはずなのに」
楓はそういうとゆっくりと立ち扉を少し開けた。
そこには体格が良く貫禄のある男性が立っていた。
「父さん!?」
「なんで!来たの!」
「いや坊主には悪い事をしたからな謝りに来たんだ」
「ほらドアをしっかりと開けんか」
楓のお父さんは楓が少し開けたドアの隙間に手を入れ強引にドアを開いた。
「おぉぉ」
「ボロボロだな」
「さてさて」
「それでは」
楓のお父さんはそういうと床に膝と拳を付いた。
「今回のことは本当に申し訳なかった」
「今回のことに私は一切関わってはいないが私の部下達が勝手に勘違いをして調べも何もせずに堅気に手を出したことは許されることじゃない」
「元々あいつらは少し考えが浅いところがあったがそれを放っておいたのが今回のことにつながったと思っている」
「これからはしっかり部下達を指導し二度とこのようなことが起きないようにしたいと思っている」
「それと許せとは言わないがどうか分かっていて欲しい」
「あいつらが今回行ったことは間違ってはいたがあいつらがやったことは一心に三春のためだった事を」
「はい」
「それと三春のことはこれからもよろしくしてやってほしい」
「どうか三春を怖がらないでくれ」
「じゃあ私は戻る」
「あぁそれと後で今回関わった奴が謝りに来るがどうか許さなくてもいいがしっかりと聞いてやってほしい」
「はい分かりました」
「じゃあまた」
そう言って楓のお父さんは部屋から出ていった。
「本当にごめんなさいね海斗」
「だからもういいって」
「どんだけ謝るんだよ」
「もう楓のお父さんからも謝罪をもらったからさ」
「それに俺はあっちの世界で拷問じみた事をされたこともある」
「俺はあっちでいろんな経験をして来たからちょっとやそっとの事じゃすぐに許せるようになったんだぜ」
楓は「何よそれ」っと笑った。
それから少し時間が経ち部屋を誰かがドアを叩いた。
楓はドアを開けてその人達は部屋へと招き入れた。
男達は全員見覚えがある奴らで全員カイトに拷問のよ
うな事を行なった連中だった。
男達は全員ボロボロな状態であった。
全員は部屋に入りきらなかったが全員カイトに向かって膝と拳を床に着け土下座した。
部屋にいるものも廊下にいるものも全て。
そして男達は全員、声を合わせて謝罪の言葉を述べて来た。




