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長い休み

漫画の魔法を試したり家でゴロゴロしたりゲームしたり漫画を読んだり夏帆と芽衣と遊んだりしているとあっという間に制服が届いた。


だがその制服が届いたのが芽衣が休みの日だった。


俺がゴロゴロしていると芽衣が勢いよく海斗海斗海斗!と言って階段を駆け上がって部屋に入ってきた。


「制服が届いたわよ!」


海斗は部屋に入ってきて表情があまり変わってないのに声色は明るくなっている芽衣を見て可愛いと思った。


だが持っている物を見てこれからめんどくさいことになると予感した。


「着て!」


「おぉぉう」


芽衣は白く大きな箱を下に置くと開けた。


箱の中にはビニールで包装された制服とネクタイが入っていた。


「ねぇねぇ早く着て」


芽衣は無表情のまま声色は明るく海斗の服を脱がせようとしてきた。


「うぉぉぉぉ」


「やめろぉぉぉぉ」


「芽衣ぃぃぃぃぃぃぃ」


「着るから着るからその手を離せぇぇぇ」


「わかった」


「はぁはぁはぁはぁ」


「と、とりあえず部屋出て」


「着るからさ」


「わかった」


芽衣はそういうと何度か海斗の顔を見て部屋を出て行った。


「はぁぁぁ」


「着るか」


海斗が制服の包装をゆっくりと剥ぎ全て剥ぎ終わると今来ている服を脱ぎ始めた。


海斗がパンツ一丁でこれから制服を着ようとした瞬間、物凄い勢いでドアが開いた音がし。


呆気に取られているとドドドドドっと階段を上がる音が聞こえ部屋のドアが開いた。


「ねえねえ!」


「海斗も制服届いた?」


芽衣を引きずりながら入ってきたのは夏帆だった。


おそらく芽衣はいきなり来た夏帆を止めようとしてくれたのだろう。


だが勢いに負けてしまったのだろう。


だけどさ。


夏帆と一緒に俺の体をうっとりした顔で見るのをやめてください。


やめてください!


「あ…」


「え〜と」


「ごめんなさい」


「ごめんなさいと思うなら出てってください」


前の世界では体なんて何度も見せ合った仲ではあるけれどこっちに戻ってからまるで童貞に戻ったかのようにドキドキしてしまうことが多いような気がする。


あっちもそうだよな?


あれ?


海斗ってあんないい体格してたかしら?


鍛えたのかな?


海斗の体凄かった!


もっと見たかったな。


夏帆と芽衣は目を合わせるとまるで同じ考えを共有したかのように頷きゆっくりと少しだけドアを開け覗いた。


海斗は夏帆と芽衣が覗いていることに気がつかないまま着替えを済ませてしまった。


夏帆と芽衣は気づかれる前に覗くのをやめていた。

これでいっか


海斗はスタンドミラーで確認すると部屋を出た。

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