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プロローグ
ミア・カーストは天才である。
だが悲しいかな、天才ではあったが家は貧しかった。
その為幼い頃から奉公に出され、毎日毎日仕事漬けの日々を送る事となる。
そんな彼女に転機が訪れたのは13の時。
ある日、彼女の奉公先にミャウハーゼン家の令嬢がお忍びで訪れたのだ。
そこでの運命的な出会いにより、彼女の運命の歯車は大きくその軌道を修正する事となる。
ティアはミアを一目見た瞬間その魔術的才能を見抜き、ミャウハーゼン家お抱えの養成機関へとミアを放り込んだ。
そこでミアは立身出世の為必死で学び、わずか4年と言う短い歳月で大賢者の称号を得るまでに成長する。
この物語はそんな天才少女ミアが、それを遥かに超える天災であるお嬢様に振り回される物語である。