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「見えてきたね」
「あぁ良かった」
住み慣れたアパートと公園が近づく
「とりあえず家に入ろうか?」
「はい!」
キーホルダーと一緒にバックにつけてある鍵を握る
公園が近づいてきた
「あれ?人が居ませんか?」
「子供だね。不審者に間違われない程度に話しかけてみる?」
「そうですね お兄さんは不審な人には見えないですけども」
お兄さんに話しかけたら子供はきっと笑顔で話すだろう
特に女児受けが良いだろうな
私は目つきが悪いから、話しかけたら子供に泣かれる気がする
「そうー?あ、ミツキでいいよ?」
唐突に名前呼びの許可!?
流石に呼び捨てはハードルが高い
「あ、じゃあ ミツキ先輩?」
「長くない?」
えーっと
「じゃミツキさん?」
「うん」
うはぁ なんだこの空気
甘ったるくない?うわぁ
これはモテるよ
罪な人だよお兄さん
何の気なしにこういう事出来ちゃうんだなぁ




