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「えっと、可愛らしい色ですね…」

色々考えた末にでた言葉


「あ、いや違うよ?

これ妹のやつだよ」

私の表情から何かを察したらしいお兄さんはそういった


「あ、妹さんのですか

良いですね 私は一人っ子なので羨ましいです」


「あれ?私一人っ子だよね?

確か家族3人で暮らしてた…はず」


どうしてだろう、

お母さんの顔が、

お父さんの顔が、思い出せない


ゾッとする


記憶が抜け落ちている


「思い出せない事がある?」

優しい声でお兄さんがそう言う


「あ、お兄さん隣に住んでましたよね?

私の家族の事とかわかりますか?」


「実は俺も思い出せないんだ」


「親の事が、わからないんです

あっ…あの」


どうしたら良いんですかね?

なんてお兄さんに聞いても仕方がない



怖くて怖くて仕方がない

でもその怖いって気持ちをお兄さんに押し付けてしまうのはいけない

情け無い私は泣くのを我慢する事しかできない


「とりあえずアパートに行かない?

お母さんがいるかもだし、思い出すかもよ」


「あとさ、」

お兄さんが私に近づく

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