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「あっの、さ…貴方はさ…」


「服、頂戴?」


「え?」

ぐいっと凄い力で引っ張られた

ミツキさんのから借りたTシャツが引っ張られて伸びる

その感覚を思い出し恐怖する

うわ、怖い、凄い力、ほどけない、いやだいやだいやだいやだ


「清美っ」

声が聞こえた


「離してくれる?」

あぁ気付いて来てくれた

私の前にある背中

「ミツキさん…」




「服が欲しいの」

女の子が上目遣いでミツキさんに服をねだる


「良いよ」

ミツキさんがためらわず服をぬぎ渡す



「違うんだ、本当は服よりも…

ううん、服が欲しかった」

女の子はぶつぶつと話している


「やっぱり、うん…ミツキを頂戴?」




この子、とんでもないことを言った

ミツキを頂戴?


「ミツキさんはモノじゃないよ!」

そういう私を無視して少女は言う


「そばにいてって事だよミツキ」

え、無視?

てかなにそれ、ミツキさんが好きなの?

あ、そういえば あの子が欲しがった服ってミツキさんのやつじゃん

うわ、好きな人のもの収集したい的な?


「ダメっ、

服探す、探してくるから」

私はこの時、ミツキさんを得体の知れない少女から守るためにこういっただろうか


「頂戴、ミツキを頂戴、ミツキ、大好き、大好き、大好き」

女の子がミツキさんにしがみつく


私はそれを見て……





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