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音が止まった



「インターホンつけるね

居るか確かめる」

ミツキさんはよくそんな事ができるな

怖くはないんだろうか


私の手にはべったりと血がついている

目を刺した…

事態が事態だけどこんな事をした私に対してどう思っただろう

後悔しちゃいけない

あれは正しい判断だった



ガガガガガガピンポーンピンポーンガガピンポーン


「うーん、壊れてるみたい」


腰が抜けた

まっくろさんが鳴らしてるのかと思った


「ドア窓から見るね」

ミツキさん…よくそんな事できるな


「ドア窓を見たら目があっちゃうかも知れないんじゃ」

階段を降りる音が聞こえなかった気がする


「うーん まぁ目が合っても死にはしなさそう」

そういってトコトコと玄関まで歩いていってしまう


「あっ、居ないっぽいよ」

血で汚れた玄関の中から

こっちを向いてそういった


そんなあっさりと…


「怖いものってあるんですか?」

「あるよー」


あるんだ

ミツキさんがこっちを見つめる

返り血で赤くなった私の服

見ないで欲しいと思う


「汚れちゃったね」


「あんなに血が出るんですね」


「そうだね 」

へたり込んでいる私に目線を合わせてくれる


「あの、私、生き物を…傷付けてしまって…」


「うーん、気に病んでる?」


「初めての経験で…もちろん 判断に後悔はしてないです」

言葉尻が小さくなる


「うん、おかげで助かったよ

腕 無事で済んだ

何も悪くないよ」


「あ、腕!掴まれた所平気ですか?」

ばっとミツキさんの腕を触る

くっきりと、指の痕が残っている


「あ、痕が」


「一応冷やしとくね

冷蔵庫見ていい?」


「はい、氷だします」

ついでに食べ物を確認する


「冷蔵庫には食べ物が全然ないですね

すいません」

でも食パンが数枚残っていた



「ごめん、俺の家にも何もないかも」


「あ、棚の上にカップラーメンがあるかもしれないです」

踏み台にを探しにいこうとした私の頭を手が通る


「はい」

カップラーメンを渡される

「あ…」


一挙一動がイケメンだな


「ありがとうございます」


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