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勉強だりぃ



閉館間際まで勉強をした


子供たちの笑い声が聞こえる

良いなぁ、あのくらいの時はずっと遊べてた



髪を結びながら廊下を歩く



書庫室が空いているみたいだ

こういう、普段見れない場所って気になってしまう


立ち止まり覗きこむ


部屋は10畳くらい

うわぁ、私の部屋より大きいじゃん

ドアに寄りかかって中を見ていた



「ちょっと」


いきなり聞こえた声にビクッとする




「何をやってるの

あんたね、書庫室の鍵をなくすなんて前代未聞だわ」


なんか、司書さんたちが揉めているみたい

自分に話しかけられたと思った


ドスドスと足音が聞こえる

こっちに近づいてくる



やばい、ここにいるの見られたら怒られるかも?


私はとっさに書庫室に入り、棚の裏に隠れた

直後に後悔した

うわ、なんで隠れたんだよ

見られたらもっと怪しいじゃんか

足音が止まる




バタン


え、

扉が閉まった


「ごめんなさい! 書庫室入っちゃいました

すいません」


とっさに声をだす

そしてドアノブに手をかける

開かない


さっき鍵がないって聞こえたけど閉まった

オートロック?んなわけないよね

薄い扉に見えた

しかし、今は司書さんの足音、子供達の声すら聞こえない

静かな8畳に一人きり


「あのー!誰かー!誰かー!」


今度は叫んでみる

流石に書庫室に閉じ込められて一晩明かすなんて嫌すぎる

てか、誰にも気付かれず餓死なんて事にならないよな

閉所って苦手だ

泣きそうになりながら叫んでいる

「誰かー!!」


「うん、どうしたの?」

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