11話 修行の成果
少し短いです。
修行を始めて数日が過ぎた。
影操作スキルと闇魔法スキルのレベルが5に上がり、猛毒生成スキルはレベル9になっていた。 俺はいよいよ拠点から外へと出ようと足を踏み出していた。
レベルはまだ1のままなので慎重に歩みを進める。
もちろん気配遮断をフル稼動させながらだ。
数メートル歩いたところで魔物の気配を感じる。
のしのしと歩いていたのはワニ型の魔物だ。
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種族名:リエールデスクロコダイルLv.92
HP:958/958
MP:720/720
SP:955/955
*スキル*
【顎力強化Lv.6】【隠密Lv.3】【暗視Lv.5】【威嚇Lv.6】【デスロールLv.6】【異常耐性Lv.1】【雷砲Lv.3】
*称号*
【ウサギ殺し】【偏食家】
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よし、異常耐性レベルはかなり低い。
これなら毒殺が可能だろう。
俺は気配遮断で気配を消しながら慎重に近づき、その大きな口に猛毒を吐き出す。
ワニが俺に気が付いたのは毒を飲み込んでからだ。
毒に触れた途端、ワニは悲鳴をあげ、口から煙を吐きながらのたうちまわる。
やはりレベル9の猛毒生成スキルの効果は圧倒的だった。
数十秒でワニは動かなくなる。
この階層に来てから始めて圧倒的な勝利を収めた瞬間だった。
俺はその後も狩りを続ける。
二つ首の狼は片方の首が氷、もう片方の首が炎を纏っていたがおれの毒には関係ない。
気配を消して近づき毒殺。
それで戦闘は終了だった。
続いて戦ったのは例のウサギ型の魔物。
ワニや狼と比べ戦闘力は低いが群れでいることが多いがその一体を影操作で壁を作り分離させて毒殺していく。
ウサギ達は仲間の死に気がつくことなくその数を減らしていった。
おれのレベルは面白いように上がっていく。
最後の一体を残しウサギを殲滅させると、ウサギは周りから仲間がいなくなっていることに気がつき辺りをキョロキョロと探し始める。
そして、俺はウサギの前に姿を現した。
なぜかって?
それは……
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種族名:リエールエンドデスラビット
Lv.88
HP:665/665
MP:565/565
SP:728/728
*スキル*
【聴覚強化Lv.6】【逃げ足Lv.6】【群生Lv.6】【脚力強化Lv.7】【気配察知Lv.4】【異常耐性Lv.3】
*称号*
【群れのボス】
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これが相手のステータス。
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名前:
種族名 イビルフロッグ
Lv.77
HP:484/484
MP:755/952
SP:552/552
スキルポイント:470
*スキル*
【マユの声】【痛み耐性Lv.9】【衝撃耐性Lv.6】【腐食耐性Lv.3】【鑑定Lv.8】【猛毒生成Lv.9】new【成長Lv.MAX】new【猛毒無効】【気配遮断Lv.6】new【気配察知Lv.7】new【暗視Lv.MAX】【根性Lv.8】new【影操作Lv.5】new【闇魔法Lv.5】new【毒纏】
*称号*
【愛に生きる者】【共喰い】【猛毒使い】【殺し屋】【下剋上】【闇使い】【ウサギ殺し】
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そしてこれが俺のステータスだ。
見ての通りもう俺は真正面から戦えるほどレベルアップしていたのだ。
もう逃げ回るのは終わりだ!
俺は影操作で自らの影を無数の尖った針に変えてウサギへと攻撃する。
ウサギは自慢の脚で逃げ回りつつ俺への敵意を剥き出しにしている。
そして機を見て蹴りを入れようと距離を詰めようとしてきたが、咄嗟に影操作で防ぐ。
そしてダークボールの連射でウサギとの距離を一定以上近づかせないように保ち続ける。
ウサギは遠距離攻撃の方法がないため攻めあぐねているようだ。
俺は闇魔法ダークスラッシュで斬撃を飛ばしつつ影でも斬撃の攻撃を繰り出す。
ウサギの身が段々と血で染まっていく。
そして俺の毒を除いた現在最強の攻撃、闇魔法Lv.5「ダークネスフレイム」を使い黒色の炎でウサギを丸焦げにした。
ついに俺は毒を使わずに敵を倒すことができたのだった。
ようやくこれで前に進める。
そして俺は次の階層へと足を進めた。