表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/56

第7章『セイバーン・パイロット・コユキ視点』-2

 十一月六日。

 いつもの作戦で、巨大ブースターを牽引けんいんしていくぜん部隊。俺のヘリ『セイバーン』にも大型ミサイルがセット完了。二人が使うあの大型おおがたライフルも準備されている。

 もうじきカノコとトウケンも来るだろう。

 その時、背後に気配を感じた。

「コユキさん、幸運を祈ってます」

 金髪の整備兵に声をかけられた。おぼえのある顔だった。

 確かサヤとよく一緒いっしょにいる……。

「マリナです」

「ああ、いつもサヤが迷惑をかけてる。すまないね」

「それはこっちのセリフですよ。あのドジっ子の面倒めんどう見るのは大変でしょう?」

 反射的にうなずきかけて、否定の答えを返した。

「いや……さすがに慣れたよ」

 り返し第八世界に干渉して、サヤのあつかいはおぼえたつもりだ。むしろ得意かもしれない。

「信じてますから。あの子のこと、よろしくお願いします」

「ああ、全力を尽くす」

 そこでイスケに造ってもらった物をマリナに手渡す。

 完成したばかりの、手の平サイズの装置だ。

「これをあの機体に取り付けてくれ」

「あの……これは?」

「なぁに、ちょっとした保険だよ」

 指示しじ通り別の整備に向かうマリナの背中を見送り、すっかり使い慣れた『セイバーン』の操縦席にすべり込む。

 こうして全部隊がフィールドに。

 そして、世界は……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ