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ぼくたちは支配されたあと  作者: かたち
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ほしはみえないかな?

そらに浮いているともいえる月をみて思い浮かぶことばはなんだろう? ぼくはいつからか知らない気がする。それほどに月はぼくにとってなんでもなかった。

「月見そば」

 これもなんてことない。月見とそばがまったくの別物だなんてぼくは知っているけれどそんなの知らない。ぼくにはそんなのなんてことなかった。

 ふとそとを歩いているとそらはもう夕焼けから夜みたいな朝みたいな感じ。そこにや月ってやつがちょこんと浮かんでいたけど。それは普通で。当たり前で。忘れていて。知らなくて。ぼくがそのときふとおもったこと。ほしはみえないかな?って。

 ほしもさぼくにはそういうものだったんだけど。昨日ちょっとさ外歩きたくなって。夜だというのに。僕は外へと歩きにいった。夜は暗くてだれかがいるかもしれない。それだけでぼくにはとても不可解な事実を押し付けられているような気がして。夜には出歩かなかった。それが当たり前だったんだけど。まあそのときはさ、それがわかっていてもなんとなくさ出歩きたかったんだ。

 そういうわけでおっかなびっくりそと歩いてて。まっくらはこわいさ。下なにあるかわかんないから。まあ当たり前とかいっているけど。実は最近は結構歩きまわっていた。いつもおなじみちだけど。それは家といっしょで。夜の家。ほら夜に外歩いていると人間とそれ以外。境界がはっきりしていて。歩ける場所は人の場所なわけなんだけど。そういうところしか歩いていないわけ。いつも入ろうとはしているんだ。でもちょっとだけ進んでいつも引き戻す。二人なら怖くないんだけど。僕は一人だから。進めない。

 まあその日は自分に対するもので。できないこと。自分を変えること。そういうのをねやっていきたかったもんだから。そういうところも通ろうじゃないか。ってなわけで通った。入った。

 そういうことをまあちょっとしたことなんだけど。少しは出来るようになった時分で。ぼくはそらをみていたんだ。よるのそら。立ち止まりながら。

 ほしなんてきれいとか。あんなに遠いのにあんなに輝いているとか。なにかを託されてきたんだねほしって。まあぼくもそういう類っちゃ類なんだけど少し申し訳なかった。ほしなんてぼくはなんてことなかったからだ。そらなんてぼくはみないし。もちろんよるのそらも。ひろいなとかよるだなってかんじで。まあべつにってかんじ。

まあそういう気持ちでしたから申し訳ありませんよね。ちょっと弁解するつもりでそらを、ほしをみたんだ。北斗七星と砂時計みたいなやつしかしらなかったけど。カタチってやつな。

 まあそらのくろはおおきい。そのなかにほしがあるんだけどぼくはゴミにしかみえなかった。ごみのなかにある価値ある物品。ほしってそういうものかなって。

 まあロータリーとか高速道路とかそういう名称のやつの横を歩いていて。それのうえにそらを被せながら歩いたよ。それはいい気分になるよ。いつもそこ歩いているからね。現代の穴場ってやつ。

 まあそのときなんだけど。いろいろ考えるわけさ。情報が整理されるから。歩くとね。なにがあってなにがなかったとか。

 でさそのときも色々考えたり思いついたりってのしたんだけど。まあ今のはなしの紐づけされたやつっていうの。それはなすためにこんなこと思い出したってわけなんだけど。ほしってさ向こうが勝手に存在しているだけでこっちが存在させたわけでない。朝にも昼にもほしはいて。ぼくはしらないけど明るすぎてぼくはほしなんて考えない。よるになってもかんがえないけど思いつくかもしれない。でも朝と昼にはみえない。少なくともぼくには。だからさ朝昼と夜の栄目のそらのほしたちはまだ隠れているのか。ぼくにはみえるのかって。考えていたんだけど。そのときそんなこと考えていたくせにすぐに忘れたな。ちゃんとみていなかったな。ぼくの程度ってやつだな。まだまだその程度だ。精進しないと。

 まあでもそういう感想だからみえていなかったような気がする。いやみえなかった。断定しないとね断定。ことばははっきりさせないと。いまの習慣でね。気にしなくていい。

 そういうこと考えられたからぼくは次そういうとき迎えたら。まあべつに出歩いてるときさ、朝でも昼でもそのときでも。はっきりとそらをみるんだろうな。ほしを探すんだろうな。でさもしみれたらさちょっとがんばろうかなっとか。まあどうでもいいから。思い込むんだろうな。うん間違いない。


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