新たな街へ
今回は、新しい街が出てきます。これからの重要な拠点になるので覚えておいてください!
目が覚めると、見知らぬ天井が目に入る。どうやら気絶した所を誰かに助けてもらったらしい。身体を起こすと頭痛がする地面でぶつけたせいだろう。
「何だったんだろう、あの脚力……。」
そんな考え事をしていると、部屋のドアが開いた。
「ああ、目が覚めたようだね。」
しっかりとした印象を与えてくれるどこにでもいるような青年だ。
「あの、助けて頂いてありがとうごさいます。」
「大丈夫かい?軽い脳しんとうのようだったけど何かあったのかい?」
「えっと……。」
どうやって説明しよう……
「まぁ、言いにくいことなら無理に聞こうとは思わないさ。」
「すみません……。」
「そうだ、これ良かったら食べてくれよ。」
パンと、何かのスープを差し出してくる。
「ありがとうごさいます!!」
俺は無我夢中でそれらを平らげる。
「ハハハ、そんなに急がなくても逃げやしないさ。」
数分後
「ホントに、何とお礼を言っていいやら。」
俺は何度も頭を下げていた。
「だから、気にしてないよ。頭を下げるのはやめてくれ。」
「せめて、何かお返しをさせて頂けませんか?」
「大丈夫だよ、君が元気になったそれだけで充分さ。」
「いえ、何かお礼をしないと気が済まないんです。」
そんな事を繰り返すこと数分後
「分かったよ、なら一緒にこれをグレムの街まで運ぶのを手伝ってくれ。」
「グレムの街?」
「ああ、大きな街さ商業も盛んだからね君もその街までどっちにしろ行かないと行けないからさ。」
「その街には、ギルドの集会所などはあったりするのですか?」
「そうだね、小さいけどあるよ。」
「分かりました!行きましょう!!」
俺はウキウキ気分だったがグレムの街まで約1週間の長旅をする事になるということを聞いて一気にやる気を失った。
今回は、これからのストーリーに全く関係ない人物が出てきました。まだ登場人物は1人と1匹ですが増やしていくつもりですので。