表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/11

女の子たちの出勤傾向

接客していると、よく聞かれることがあります。



「歳いくつ?」と、

「他にも仕事、してるの?」です。



「歳いくつ?」は、また別の機会に

ご説明させていただくとして、


「他にも仕事、してるの?」とは、つまり、


「ここだけで働いて、生計をたてているの?」

という趣旨ですよね。



フウカの場合は、風俗は副業でしていて、

平日昼間は、本業で別の仕事(事務系)をしていますが、



本当に、女の子によって、

本業・副業、分かれるようで、



よって、働き方、出勤曜日・時間帯は様々なようです。




そしてそして、出勤曜日や時間帯によって、

その女の子のおおよその状況が、

おぼろげながら、見えてくるような気がします。




フウカの通っているお店「パッション」ですが、



①例えば夕方・夜、多く出勤している子は

独身の子・学生さんが多いようです。


一人暮らししている子が多いようで、

時間に融通が効き、土日の昼間の時間も出勤しますし、

急きょお休みする女の子の代わりに

平日昼間も出勤することもあるようです。




②平日の昼間限定で出勤している子は、

どうやら、主婦の方が多いようです



お子さんが学校から帰ってくる前、

またはご主人がお仕事から戻られる前に、

家に着いていなければならないので、



平日・休日問わず、夜、出勤することは、

まずありません。


小さなお子さんがいるのに、こういうお店で

働いていらっしゃることを思うと…



シングルマザー等々、色々事情があるのだろうなぁと、

思ったりします。




③平日夜出勤したり、平日昼間出勤したり、

不定出勤の子の場合は…


本業が別にあり、副業で風俗に通っていらっしゃるようです。

それも本業は月金のお勤めではないようで、

例えば看護師なさっている女の子、

パッションにもいらっしゃいます。



と、だいたい、この3つに分かれると思います。



なお、フウカは週末の昼間又は夜の出勤が多く、

ときどき平日の夜も出勤させていただくので、

①又は③でしょうか。




そして、女の子の入れ替わり(短期間で辞める子)

が多いのは①のようです。



学生さんは、卒業の年などで、事情が変わりますよね。

また独身の女の子は、結婚を考えたりして…ってありますよね。




あと、一般のファミレス等々でもあると思いますが、

学生さんや社会人経験がまだない子だと、



気まぐれ、ではないですが、ちょっとしたきっかけで、

簡単に辞めてしまう、ってありますよね。



それに比べると、

もっとも安定して出勤可能なのは②の層。



主婦されていますから、子育てもなさっていて、

真面目な方が多いと思います。



また、シングルマザーでしたら、なおさら、

生活もかかっているので、



主婦層の女の子たちは、

気持ちとしては、普通の一般的会社にお勤めの感覚・気構えで、

風俗にお勤めなんだと思います。




そして、最後に、③ですが、

こちらは、その月により、出勤傾向が、

多少変動があるものの、

比較的安定して出勤している、といえるようです。



本業が別にあるので、

風俗は本業ではなくあくまで副業です。


ですが、かえって「風俗は副業」なので、


普段の生活からの気分転換、という感覚もあり、

出勤日数は少ないですが、細く・長く続くんだと思います。



フウカも当初は、10時間以上、

長時間出勤させていただくことありましたが、



その日によっては、精神的に病みます。



肉体的に疲れるというより、

やはり客商売ですので、

接客にかかわるその他諸々のことで、

辛かったり、うんざりしたり、

精神的に疲れます。



なので、①や②のように、

風俗を本業で出勤してる方って、

本当にすごいな、と尊敬します。



フウカの場合なら、風俗でうんざりしちゃっても、

本業で気持ちの切り替えができるけど、


風俗が本業だったら、

逃げ場がない、ですもの。



あ、もちろん、このことは、

他のお仕事でも同じことは言えると思います。






ただ、風俗が他のお仕事と違うな、と感じるのは、




肉体をご奉仕する仕事、というほかに、


風俗は、暗い、窓のないお部屋で、

一日中、こもりっぱなし、

という環境であること。



そしてお店の男性スタッフさんはいますが、

女の子は基本、孤独ということでしょうか。



他のお店は分かりませんが、

「パッション」では、他の女の子と話す機会は

基本、ありません。





だから、お客様が遊びにきてくれて、

接客しているときは、会話ができて、



「気が紛れる」以上に、「救われる」

という感覚になるときが、あります。



そしてそれでも、ある意味過酷な環境であっても、

働かざるを得ない事情がある子も、いる、

ということ。



(そして、働かざるを得ない時期を越しても、

一度足を踏み入れると、


なかなかそこから抜け出せない、

色々な誘惑もあったりします。)




以上、最後はなんだか

重い話になってしまいましたが、


でも、いつもそんなに、

どんよりしているわけではないので、

ご安心を。




その辺はお店のスタッフさんが、

気遣ってくださったりもします。




そして、多分、そういうところから、

スタッフさんと女の子の

禁断の恋愛が始まっちゃうことが、

あるのだそうです。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ