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Sweet Morning

作者: Jessie

「美咲さん、朝ですよ。起きてください。」

そっと彼女の耳元で囁き、頬にキスをする。

窓から射し込む光に照らされる彼女は息をするのを忘れるほど美しく、その安らぎから覚ましてしまうのを躊躇ってしまう。だからと言って後から起こさなかったことを怒られ、嫌われたくもない。

「美咲さん、遅刻しますよ。いいんですか?」

彼女の細くて柔らかい髪に指を絡めながらそのままその髪にキスをする。ふわりと甘い匂いが漂った。その匂いさえも私を刺激し、更に彼女の虜となる。彼女に覆いかぶさる様にベッドに座り直す。

「可愛い人、起きないならそのまま…食べちゃいますよ?」

「チッ」

大きな舌打ちとともに彼女が起き上がる。その不機嫌そうな顔までもが美しい。

「おはようございます。今日も他が霞むほど美しいですね。」

そのまま彼女の手をとりキスをした。

「あーハイハイ」

そう言って彼女は呆れた様に私の手を振り払う。

「ふふ。今日は和食にしました。先に向こうで支度しておきますね。」


彼女が身支度を済ましダイニングへとやってきた。化粧をせずとも美しいその顔に薄化粧をして、身体のラインがわかりやすい少しタイトなスーツを身に纏う。

嗚呼、気が狂いそうになる。そんな見ているだけで欲情してしまう格好でこの家を出るだなんて。どれほどの男を魅了してしまうのだろうか。いっそのこと彼女を閉じ込めておきたい。鎖で繋ぎとめ、逃げ出さないように何重にも鍵をかけて。私以外の誰の目にも触れることなく、本当の意味での二人だけの世界。

しかしそれがどんなに私にとって魅力的でも、彼女はきっとそれを望まない。元々束縛を嫌い、自由を愛する彼女だ。私と一緒になったことでさえ奇跡だといっていい。

「お口に合いますか?」

「ん、美味しい。」

こんな些細なやり取りでさえ至福を私に与える。


食事を終え片付けようとする彼女。

「大丈夫ですよ。美咲さんはゆっくりしていてください。」

少し眠そうな目をこする姿が微笑ましく、彼女の元へ行くために後片付けをさっさと済ませた。

ソファーにゆったりと座りながらテレビを見ている彼女の隣に腰を下ろし、両手を彼女に回す。少し露になっている首元に顔を埋める。まるで蝶を誘う蜜のように甘く中毒性のある彼女の匂いが、より一層彼女から離れることを難しくする。

「海、離して。もう仕事行かないと。」

「もう…行ってしまうんですか?」

毎朝私達を引き裂くこの時間。どうして彼女は家にいてくれないのだろうか。早く仕事なんて辞めて、私の腕の中に居ればいいのに。彼女が働かなくても十二分に贅沢させてあげられるのに。どうしてそうやって羽ばたける準備をするのか。もう二度と離さないのに。

「海、聞いてる?」

もう一度強く彼女を抱きしめ手を離す。彼女は立ち上がりジャケットを取りに行った。さっきまで彼女が抱いていたクッションを取り息を吸う。そのクッションから微かに彼女の匂いがした。

「気持ち悪いよ。」

「愛おしい人の残り香を嗅ぐのは普通ですよ?」

「どの世界の普通だよ。」

ジャケットを着て仕事へ向かう準備を終えた彼女がつまらなさそうに返す。そんな彼女に近づき抱きしめる。香水をつけなくても、いや、むしろつけない方がいい彼女の誘う匂い。微かに聞こえる吐息。長く美しい髪。言葉では説明できないほど美しい彼女の全てが私を狂わす。

「海、離して。」

その綺麗な声までもが彼女を離し難くしているのに彼女は未だ気づかない。


「じゅあ、行ってきます。」

「美咲さん、忘れ物…」

そい言うと彼女は顔を真っ赤にする。そして私に近づき、軽くキスをする。物足りないそのキスさえも、彼女の恥じらっている姿を見るだけで何百倍もの効果が増す。前に欲情し過ぎて彼女を貪るかのようにしたキスを怒られたのを思い出す。それでも収まらない彼女への欲を少し抑えるため、彼女に近づきキスをする。舌を入れたのがまずかったのか、また怒られてしまった。

「バッカじゃないの!?もう行くから!」

そう言いながら顔を真っ赤にしてバタバタと出て行ってしまった。あんな可愛らしい顔を他人に見られてしまうかもしれないのに。

「帰ってきたら、たっぷり可愛がってあげますよ、美咲さん」

誰もいない扉へ話しかけ、彼女と同じ職場へと向かう。




処女作なので意味不明ですいません

これからも少しづつ投稿したいと思ってるので、もし良ければ検索してください

また、感想などありましたら、聞かせていただけると幸いです

これからもよろしくお願いします

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