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詩集

ひとり

作者: 三郷 柳

人は皆、ひとりで生まれてきてひとりで死ぬ。

その間に、たくさんの人に支えられ、愛されたとしても、ひとつになどなれない。交わることなどない。

結局ひとりなんだ。

考えが同じ。好みが同じ。それでも、

ひとつにはなれない。

たぶん私は怖いんだ。

「私」という人間が、今ここに、ちゃんとひとりで生きていることが。

私の全てを知る人間が、ひとりもいないことが。これからもいないということが。

私を産んだお母さんも私の全てを知らない。

血を分けた妹も私の全てを知らない。

私はお母さんや妹にはなれなくて、

お母さんや妹は私にはなれない。

誰でもない私が、

ひとり


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