不明【200字の詩】
君は何処に行ったのか
僕にはまるで分からない
君が何故いなくなったのか
僕にはまるで分からない
君は何か不満があったのか
僕にはまるで分からない
君は何か欲しかったのか
僕にはまるで分からない
無い無いづくしのこの僕に、愛想を尽かしてしまったのか
僕にはまるで分からない
人と人は結局理解は出来ないのか
僕にはまるで分からない
知りたいと思うのも罪なのか
僕にはまるで分からない
一体何が分からないのか
それすら僕には分からない
ただ、ただ――分からない
この愚かな男は、何も知らぬ。
だが、現代社会の人物と、何処が違うだろう?
耳を塞ぎ、己が知らぬことすら知らない。
彼らについては、筆者も分からない。