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今から書こうと思う短編小説は、ある瞬間から小説ではなくなります。
だったら何になるのでしょうか。
あなたが小説だと思えば、思い続けたままであれば小説のままであるし、それ以外の何かだと思えばそれ以外の何かに急に変化する事になる。
境界線なんてあいまいで、あなたがあなたのまま連続していると思い込んでるだけだ。
連続しているし、連続してない。
瞬間瞬間では同時に別の現象をはらんでいる。
何ディンガーの猫だ? という話ではあるが、僕は実際に生きてるのか死んでいるのかわからなくなる時がある。
生きたいし死にたくないし、死にたいし、死にたくない。
もしくは、なにも考えたくない。
生きたくないとだけは思わない。
ただ面白い短編小説を書けるところまで書いて、好きな子の事を考えながら眠るだけだ。