表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日本四季の夢〜冬〜 白銀によろしくと添えて  作者: ハクタカ ヒバリ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/14

第一四章 確かな思い出

目が覚めると、そこは天井だった。柔らかい色合いで、電気が灯っている。近くからはピーと、電子音が鳴り響いている。周りに何人か人がいる。

窓から見える空模様は、まさしく快晴。よい天気だ。

しかし、空は最後に夢の世界で見た夕日景色。遠くではカラスと思われる声も、聞こえなくもない。

ようやくしっかり耳も目も使えるようになってきた。

「……ここは、病院か…?」

「…おい、永之助…?オレがわかるか…?」

「…おう、輝政。やっと起きれたぜ。」

どうやらオレは無事に帰ってきたらしい。

俺の意識がはっきりしていることを確認すると、みんな喜んではしゃいだ。…ちょっとうるさい。

「はいはい、はしゃがない。ここは病院なんだから。」

先生に怒られてやんのコイツら。

「永之助くん、特に不自由はない?」

「はい。体も難なく動かせそうです。」

「よかった。念のため、あと一日は入院してもらうわ。ほら、みんな、今日はもう遅いから帰りなさい。」

「ちょっと待ってくださいよ先生。まだ話足りないですよ!」

「明日になったらいくらでも話せるから。ほら、帰った帰った!」


四人が帰され、少し静かになった。オレはベッドから立ち上がり、窓の風景を眺めてみた。たぶん、まだ新潟なんだろう。周りには雪だらけだ。

「退院したら、まずはアイツらと雪合戦だな。」

やりたいことが次から次へと浮かんでくるが、やっぱり気になるのは、あの夢での出来事だ。

あそこは本当に夢だったわけだが、今だによくわからない箇所はたくさんある。

あの世界の正体から、そこでの出来事すべてが、理屈では説明できない。"夢"といってしまえばすべてその通りではあるのだが…。

「でもなあ…。なんか違うよな。それは。」

あの世界での旅を経験して、俺の価値観も何か変わった気がする。不思議な話だが…。

…いや、若造のオレが考えても無駄だな。少なくとももう七十年は向こうに行かないと決めてるんだ。

あの体験を理屈で説明するのは、あっちに行ったあとでいい。

そう考えると、とても身軽になった気がする。


翌日、オレは退院した。コレは、帰りの新幹線での出来事である。


「んんんん…、んんんん…!!コレだ!ドゥアー!負けたぁー!」

「危ねえ。負けるとこだったな。」

「けっこう接戦でしたね。こんな白熱したババ抜きもなかなかないですよ。」

「クソー!もう一回だ永之助!!」

「もー!二人だけでやりすぎだよ!私たちも混ぜて!」

「じゃあみんなでやろうか。ほら、栄人シャッフルしてくれよ。お前が一番うまいだろ?」

「なんだよ。オレにやらせるだけじゃなくてちったあ練習しろよ。」

「練習してできるようになってたらお前に頼んでねえよ。」

「そりゃそうだ。」

オレたちは、帰りの新幹線のなかで見ての通りババ抜きをしている。ま、もちろんオレが無双しているわけだが。今回、輝政と三回は戦ったのだが、全部オレが勝った。

ーーまもなく、終点、東京です。ーー

「お、もうすぐか。みんな、乗り換えするぞ。ババ抜きはあとだ。」

「クソー。」

「いいよいいよ。どーせ永之助の圧勝に終わるんだから。」

「…そういう事言うなよ…。」

新幹線は減速し、東京駅のホームに入る。向かい側には東海道新幹線が停まっていた。

あっちに乗り換える。

「あれ、帰りのきっぷ、どこやった…?」

「えー?ちょっとやめてよ栄人!」

「いや、さっきまではあったんだよ!」

「…なくしたんですか…?」

「いや、なくしてない!見つからないだけだ!」

「それを世間一般ではなくした、と言うんだ。」

相変わらず、オレの友人たちは騒がしい。が、そのうるささを感じれることが、今はたまらなく嬉しいのだ。

「さて、次はどんな面白いことを見れるかな。」挿絵(By みてみん)挿絵(By みてみん)

初めての後書きです。何を書けばいいかわからないからとりあえず適当に書きます。

日本と四季をテーマとした異世界物語はいかがでしたか?できる限り現代日本の原風景を想像して書いたのですが、正直伝わっているのか不安です。

あと、ぶつ切りエンドに見えるかもしれませんが、コレが元から考案していたストーリーです。安心してください。

では、今回はこのあたりで。今作が冬ということは、どういうことか分かりますよね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ