第二夜
第二夜
こんな夢を見た。
とある屋敷にいて、知人が私に何かしらのいちゃもんを付けていた。いつものことだ。知人は知らないだろうが、彼は嫉妬しているようだった。その嫉妬から私にいちゃもんを付けてきているように感じる。有ること無いこと妄想して。
誰もいない時を狙って、勝手に行動して、責任転嫁してきている。私は我慢強いほうだった。しかし、限界が近づいてきている。
仏の顔も三度までと言うが彼はその三度をすでに踏み越えてきている。そのことに知人は気づいていないようだ。
私にいちゃもんを付けることで、ストレスの捌け口にしているようだった。そろそろ、こちらも口ではなく、手を出して構わないよな。
私は彼のストレスの捌け口ではないのだ。怒らせるとどうなるか思い知らせてやろう。そう考えていた時、第三者が現れた。
仮面の男である。趣味の悪い仮面を付けている。それは知人に近づくと、知人の腹に手を突っ込んだ。知人の腹から何かを出した。それは緑色の蛇で単眼のような生き物だった。長さは一メートルほどだろうか。
あれは嫉妬そのものだ。そう私は思った。
私は呆然とその様子を見ていた。知人はびっくりしている。自分の腹から蛇が出てきたのだから。
仮面の男は蛇を知人に見せつけると、手放し、消えていった。
緑色の蛇は単眼でこちらを見つめている。
そこで、私は目が覚めた。あの夢は一体どんな意味が有ったのだろうーー。