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消えた王都 ②
刺激的なタイトルであるが、実際は「消えた王都」ではなく、「未発見の王都」である。
その存在は多くの文字資料で確認されているので間違いなくあった。
だが、その王都「イチ・タウイ」の全体像どころか、遺構の一部も見つかっていない。
多くの専門家が挑戦してきたにもかかわらず。
だが、これはあることを示している。
考古学と宝探し、その両方を兼ね備えた大発掘時代を経験していないその遺跡は、発見された場合に多くの考古学的知識を手に入れられる。
もちろん、数年前にルクソール西岸で発見された「黄金の町」を遥かに超える世紀の大発見になること間違いなしであろう。
ついでにいえば、ルクソールの「黄金の町」は第18王朝アメンヘテプ3世の王宮に付属したものであり、すでにその一部は発見されていたものとなる。