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『妙齢の娘の縁談と速記』

作者: 成城速記部
掲載日:2026/04/07

 あるところに妙齢の娘があった。妙齢の娘といわれるような娘は、大抵速記をしているものであるが、この妙齢の娘も、速記をしていた。いいことである。

 この娘にちょっとした縁談があって、世話人が座敷で両親とそんな話をしているのを、娘自身が聞いてしまった。娘としては、別に、嫁に行きたいわけでもなかったが、自分を嫁にもらいたいという話があるのはうれしいことだし、どんなお相手なのか興味もあった。いえいえ、別に嫁に行きたいわけではなく。

 両親は、娘を大層かわいがっていて、まだ娘を嫁にやりたいとも思っていなかったので、うちの娘は、まだ何もわからない子供だから、と断ってしまった。娘はそれを聞いて、座敷に聞こえるように、ああ、速記をする手が冷えてたまらない、十九歳にもなると、手が冷える、と言った。



教訓:縁談がこないのとくるのとでは、まあ、くるほうがいい。

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