男装少女の地獄生活9
登場人物紹介
・ルイ アルマーノ
レベル668。母親を幼くしてなくし、父親は女であるから弱くあるという思考を捨てさせるため、男のように一人称から服装まで物語のようにしている。戦闘技術は全てメイドが教え込んだ賜物である。
煉獄魔法、悪魔魔法、召喚魔法、爆破魔法、氷結魔法、風魔法、爆破魔法を習得している。
襲撃者が面白そうだったので遊び半分で目の前に出た。
・ジャンヌ=ダルク
神の代理人と人間界で呼ばれる人間の一人。御旗の中ではだれ一人死ぬことはない。
ヘルダンジョン41階層。ジャンヌダルク率いる攻略部隊は大量のアンデットを薙ぎ払いながら進んでいた。
「すげぇぜあの女の旗! この下に居れば俺たちゃ不死身だ!」
斬られても魔法や矢を、もろに当てられても痛みを感じない。その興奮に攻略組は沸き立っていた。40人居た攻略部隊はジャンヌの旗の効果範囲外に出た10人が死亡し、30人の部隊になっていた。階層が低くなるにつれ、所々溶岩が吹き出たりして、気温が上昇してくる。
「おい、なんか臭くねぇか?」
「バーロー数日風呂に入ってねぇからだろ! 帰ったら水の代わりに酒を浴びるぜ!」
盾役の大柄な男たちは賑わっている。英雄たちは冷ややかな目でそれを見ていた。
「さすがは神の御旗の使い手だな。ここまで損害は軽微だ」
「いえいえ神のおかげです。それにしても腐敗臭が目立ってきましたね」
ジャンヌは鼻をつまむ。大きな剣と盾を持つ赤い英雄は唾を吐いて言う。
「我慢した方がいい。あんた、こいつらで葬り去るんだろ?」
「えぇまぁ、この駒が最終的な攻撃手段ですからね、多少は我慢しなければですが…と言うかここまで腐敗しても気づかないのは驚きです」
英雄たちの前で談笑しているメンバーは被弾した箇所が爛れて腐り、ゾンビのようになっていた。
「英雄がゾンビを従えて迫ってきてる?」
寝起きにそんな報告を受け、ルイは朝食を食べながら半笑いで聞き流す。
「そんなの夢の中だけにしてよ~。ねぇユー」
「しかしお嬢様、これを」
ユーは隣に待機していた目玉の悪魔を握りつぶす。映し出された映像には旗を中心に広がったフィールドの中心に、英雄らしき5人。そして先頭を歩く集団は投擲物や魔法、斬撃を受けボロボロで骨も見えているのに元気に動き回る明らかに異常な光景が広がっていた。
「ふーん…面白そうじゃん、私相手してくるよ」
「そんな!? お嬢様、危険です!」
「いや、めんどくさそうなアンデット倒したら帰ってくるよ。じゃ」
そう言って飛び去ってしまった。ユーは慌てて後を追うが、彼女の飛行速度はかなり速く。すぐに見えなくなってしまった。
43階層で攻略組はルイと遭遇する。
「やほ」
「なんだお前は!」
戦闘でかろうじて声帯が生きているゾンビが叫ぶ。
「なんだっていいでしょ? 今から殺されるんだからさっ!」
無詠唱で、球状爆破術をゾンビの正面に投げつける。爆発で円から無理やり吹き飛ばされた5人のアンデットはその場で動かなくなった。
「ふーん、やっぱその円。そういう効果なんだ? 旗持さん?」
「さすがですね、私は神の代理人が一人、ジャンヌダルクですわ。あなたお名前は?」
「このダンジョンの大王の配下ってだけで十分でしょ。本当に下まで来れたら教えてあげる」
刹那、ルイの顔面に槍が飛んでくる。
「おっと」
髪がさらりと数本切れ落ちるが、完全に回避した。
「正面を狙ったつもりが外したか…耄碌した物よ」
飛んで行った槍がふよふよと老人の手に戻る。
「へぇ…自在に槍を操るんだ。うちのメイドと勝負してよ。見たいから」
「舐めるなよ小僧…」
老人の殺意のこもった視線がルイを射抜く。特に気にせずに話を戻す。
「じゃ、このまま前衛の人たちはここで死んでもらうけどいい?」
「そんなことはさせません! 私がいる限り!」
ジャンヌが叫ぶ、が。ルイは核心を突く。
「だってその人たち、貴方の攻撃手段なんでしょ?」
「…」
英雄5人は眼を見合わせる。
「…そうですか、そう見えますか。では、これを食らいなさい!」
カン! と旗を地面に突き立てると円が一気に収束し、ゾンビから黄色の魂が抜けその場に崩れ落ちる。旗の先端にはその魂が集まった球体が出来ていた。
「死になさい! 神の雷!」
生命力の本流がルイに向かって光の速さで差し迫り、辺りが真っ白にまばゆく光って視界が包まれた。
登場人物紹介
・ルイ アルマーノ
レベル668。母親を幼くしてなくし、父親は女であるから弱くあるという思考を捨てさせるため、男のように一人称から服装まで物語のようにしている。戦闘技術は全てメイドが教え込んだ賜物である。
煉獄魔法、悪魔魔法、召喚魔法、爆破魔法、氷結魔法、風魔法、爆破魔法を習得している。
襲撃者が面白そうだったので遊び半分で目の前に出た。
・ジャンヌ=ダルク
神の代理人と人間界で呼ばれる人間の一人。御旗の中ではだれ一人死ぬことは許されず、生命活動の停止も許されないアンデットとなる。意識なども範囲外に出るか、トールハンマー起動までは継続される。本人たちの目線からは傷などは一切受けていないように見えるため、不死の力を与えられてると思わせている。




