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初めての海外旅行、ガイドは宇宙人だった

作者: ほき
掲載日:2026/01/01

アイデアは思いついたのですがどうしても自分ではかけないので試しにAIに作ってもらいました。

第一話


人生初の海外旅行は、思っていたより触角が多かった。


きっかけは、ネットで見つけた小さな募集だった。

「少人数制・現地ガイド付き海外ツアー」。

参加者一名。逆に気楽だと思って申し込んだ。


集合場所の空港ロビーで、俺は自分の名前が書かれた紙を探していた。


「TARO様」


そう書かれた紙を掲げていたのは、人ではなかった。


身長は普通。スーツも普通。顔もまあ普通。

頭から伸びている二本の触角を除けば。


一瞬、脳が処理を拒否した。

ネット募集だし、自己責任だ。そう思わないと精神がもたなかった。


「初めまして。地球観光ガイドのゼルクです」


日本人より日本語が滑らかだった。


「えっと……日本語、上手ですね」

「ありがとうございます。地球の言語は四百七十二種類習得しています」

「多すぎない?」

「業務上、最低限です」


最低限の基準が違う。


ゼルクは自然な動きでチェックインカウンターを指した。

触角も一緒に揺れた。


「まず搭乗手続きです。ここでパスポートという身分証明書を提示します」

「それは知ってます」

「では、“なぜ必要か”は?」

「……なんとなく?」

「地球では国境という概念によって、人為的に居住区が分断されているためです」


朝から文明論。


出国手続きを終え、飛行機に乗り、数時間後。

機内ではずっと、ゼルクが小声で解説していた。


「現在向かっている国は、食文化が豊かです」

「いいね」

「起源は戦争と貧困ですが」

「観光の説明でそれ言う?」


「事実なので」


到着後、バスの窓から有名な建造物が見えてきた。

写真で何度も見たやつだ。


「うわ、すげー」

「正式には“保存された過去の成功例”です」

「言い方あるだろ」


スマホを構えた瞬間、ゼルクに止められた。


「撮影前に一つ補足を」

「嫌な予感しかしない」

「この建物は、本来ここにあるべきではありません」

「……は?」

「移設、改築、商業利用を繰り返されています」

「もう黙ってて」


昼食は有名レストランだった。

メニューを見て、俺は完全に固まった。


「これ、何?」

「地球人が“伝統”と呼ぶ、直近百年の試行錯誤です」

「宇宙人のレビュー、信用ならない」


味は普通にうまかったのが悔しい。


食後、俺は正直に言った。


「海外って、もっとワクワクすると思ってた」


ゼルクは少し考え、触角を静かに揺らした。


「では、案内先を変更しましょう」

「どこに?」

「あなた方が、まだ理解していない場所です」


連れて行かれたのは、観光地でも名所でもない公園だった。

子供が走り、犬が吠え、老人がベンチで昼寝している。


「ここ?」

「はい」

「ただの公園だろ」

「だからです」


ゼルクは周囲を見渡した。


「ここは、地球人が最も無自覚に“生きている”場所です」

「観光じゃない」

「観測です」


夕方、別れ際に聞いた。


「ゼルクって、どこから来たの?」

「地球です」

「……は?」

「住民登録もあります」


彼は微笑んだ。

触角が、ほんの少しだけ揺れた。


「次回は、あなた方が失くしたものを案内します」

「何それ」

「“当たり前”です」


俺の初めての海外旅行は、

自分の星をまったく理解していないことを知る旅だった。

このアイデアは誰かに使って欲しいです。

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