表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/46

4話 奪われた宝刀 フュリスの旅立ちに早くも暗雲!?

読者の皆様、作者の大森林聡史です。

この度は、この小説を気にかけていただきありがとうございます。

よろしければ、内容もお読みいただけると幸いです。

宜しくお願い致します。

【クエスト オブ サンハルト 4話】


 「して、そなたはバチョーとフュリアの末裔と申しましたな、バチョーとフュリアとは…」

 「はい。その昔、大魔王を倒したのが勇者ケンイチ様。その仲間3人の内、2人が武道家バチョーと、聖女フュリアですわ」

 「では、そなたは勇者ケンイチの仲間の末裔というわけですな?」

 「はい。そうです」

 「勇者ケンイチは、大魔王を倒した後、行方知れずと聞いているが、仲間の末裔であるそなたにも行方は分かりませぬか?」

 「はい…残念ながら…」

 「勇者の末裔でないのは残念じゃが、その仲間の末裔が駆け付けてくれた事に感謝致しますぞ。して、これからフュリス殿はどうされるのかな?」

 「邪竜エビウスを倒したいのが本音ですが、どこにいるのか分かりません。実は、先月お告げがあり、サンハルトに危機が迫っているから、すぐに救援に向かい、そのごドラゴンズタワーという場所に向かいなさいとの事でしたわ」

 「なるほど、次はそこへ向かわれるのですな」

 「はい」

 「あいわかった、我が国からも食料等の援助をしよう」

 「ありがとうございます。また、旅の道中でケンイチ様の末裔を探しますわ」

 「うむ」

 「お、王様! 大変でございます!」


 そこまで話したところで、1人の兵士が血相変えて玉座の間に飛び込んで来た。


 「どうしたのだ!?」

 「ほ、宝物庫を荒らされ、陽を盗まれてございます!」

 「な、なんじゃと!?」

 (あの人⋯マフィ⋯だったかしら? 目的は達したとはこの事だったのね⋯)

 「ううむ…陽まで奪われるとは…」

 「恐れながら申し上げますわ。陽を扱えるのは、ケンイチ様の末裔のみと聞きます。持っていても扱える者がいない状況です。盗まれた物は仕方がございませんので、ケンイチ様の末裔探しと共に陽も探しますわ」

 「うむ⋯我が国からも、立て直し次第捜索隊を出そう。とにかくフュリス殿、今日は部屋を用意致すゆえ、今日は泊まり明日、出発されてはいかがかな?」

 「はい。お言葉に甘えさせていただきますわ」


 フュリスは、この日はサンハルトに泊まり、翌朝早く出発した。


 (ええと⋯お告げでは、ドラゴンズタワーは、サンハルトから西って話だったわね)


 フュリスは、朝日に向かって歩き出した。

 ここ異世界サンハルトでは、現世と同じく、太陽は東から登り西へ沈む。

 つまり、フュリスは真逆に向かっていった。

 フュリスは武術の達人だったが、方向は苦手だった。

 彼女はエビウスの居城はおろか、ドラゴンズタワーにたどり着けるのだろうか?

最後まで読んでいただきありがとうございました。

長い文章に、お付き合いいただき、心より感謝申し上げます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ