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誰がための物語
新しい物語の幕開けといきましょう!!
縫子と世界を取り巻く不思議な旅へ
きっと私は夢を見ているんだろうなって思うんだ。
なんでそんなことが言えるのかっていうと、部室の扉の向こうには薄汚い部屋ではなくどこかの建物の路地裏らしき場所に繋がっているんだからさ、普通に驚きだよね。
「なに……これ?」
何度も部室の扉を開け閉めしてみたけどやはりどこかの路地裏ばかりに接続されているみたい。
「誰も見てないよね?」
無理を言って部活新設してもらって少し離れた旧廃校舎の一角の部屋に部室があるため私以外だ目も見てないと言えばその限りだけどいったん回りを確認してから私はその一歩を踏み出したんだ。
それが後に【あんなことになる】とはまだ私は知らなかった。
自分だけの秘密があるって良いですよね