表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/43

【20190614】

【読者の反応】

にゃー! にゃにゃにゃにゃー! 20%

トイレ貸してもらえますか? 20%

お城までの道を教えてください 40%

やぁ、可愛い子猫ちゃん! 20%


#ツイッタゲーム

「お城までの道を聞いて!」

カンちゃんが小声で伝えると男子高校生は頷きながら人間の女性に向かってゆく。

「すみません。お城って……」

「あら、あなたも今夜の舞踏会へいらっしゃるの?」

「ハイ」

ハイとか勝手に答えてるし。

「お城に行くにはおめかししないと行けませんわ」

「おめかし……ドレスとかですか?」

「そうよ。今日は王子さまのお相手を決める大切な日なの」

「お姉さん、詳しいんですね。お城関係者?」

なんて乱暴な。

「私は……私は……」

ん? ……なんだか女の人の様子がおかしいな。

「私……なんで……」

「戻って! 早く!」

突如カンちゃんが叫ぶ。

男子高校生は「ありがとうございます」とだけ言い残して慌てて戻ってくる。男子高校生が、カンちゃんとこけしが隠れている茂みに逃げ込んだのとほぼ同時だった、森の方角から馬の足音が聞こえたのは。

やがて二頭の立派な馬が、大きなカボチャの馬車を引いてやってきた。馬車の中から黒い影が現れる。

黒い影は杖を持ち、先の尖ってつばの広い黒い帽子を被っている。まるでおとぎ話の魔女だ。

「シンデレラ! さあ、舞踏会へ行くよ!」

魔女が女の人にそう告げると、女の人の動揺が次第に治まってゆく。

「女の人が要なのは間違いないわ。そして魔女は恐らく親衛隊……」

カンちゃん、親衛隊は初耳。

「親衛隊って強いの?」

男子高校生が尋ねる。

「親衛隊は、世界の要が苦しみの物語をちゃんと繰り返しているかどうか見張る役目。さっきみたいに要が動揺したとき、物語を強引に進めるの。親衛隊に挑むとしたら、要の動揺が治まらないくらい激しくなったときかな。介入を阻止するの」

要の物語は、シンデレラの物語を下地に進んでいるようだ。そしてどこかのシーンから繰り返している……と。さっきの男子高校生が話しかけただけであれくらい動揺するとしたら、イレギュラーに弱いのかもしれない。

どうしたものか。


【選択肢】

・攻めるなら動揺した今でしょ

・まずは物語を1ループ眺めたい

・ガラスの靴を奪うのはどうだろうか

・王子さまの拉致とかできるのだろうか


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ