【20191129】
【読者の反応】
カンちゃん 100%
現乙姫 0%
巨大クッション 0%
床のシミ 0%
#ツイッタゲーム
まず、床とクッションは論外として、あの化け物じみた乙姫は選びたくない。それならばもう一択ではないか。俺が心の中でそう考えると、カンちゃんに合ったカーソルが点滅する。
『擬態対象確定』
あの声が聞こえて、俺の体が熱くなる……ああ、体が熱いという感覚自体久しぶりだ!
そして俺は……光に包まれた……のは、一瞬のこと。視界はすぐにクリアになる。
カンちゃん、乙姫というかアンコウ姉さん……それから……お、俺の体……動くぞ!
こけしの時とは全く違う感動的な感覚。両手を顔の前で握って開く……動く! 動くぞ!
「バ……バカーッ!」
カンちゃんが突然叫ぶ。
そうだ。今はアンコウ姉さんとの戦闘中……とカンちゃんの方を見ると、こちらへ向かってまっすぐに全力ダッシュ中。
なんだ? ここは危険なのか? と、足元をチラ見した時、とんでもないモノが見えた。
俺は全裸で……しかもこれ、胸が……女性の胸?
本当に自分の一部なのか確かめようとした瞬間。
俺の両胸の先端を、カンちゃんがわしづかみにする。けっこう痛い……ということは、俺の胸なんだな?
「エッチ! バカ! 変態! スケベ!」
顔を真っ赤にして俺の顔を覗きこむカンちゃんの瞳に、カンちゃんが映っている……おや?
もしかして、俺……外見がカンちゃんになっちゃってる?
「なんか着て! 早く!」
カンちゃんの今までになくマジな圧迫感。なんかって言われても。
『擬態外装、展開しますか』
外装? なんだろう。着ぐるみみたいなやつか? はっ……まさか……なんて考えたのがいけなかったのかな。
『外装展開』
その声と共に、動作に制限が加わったのを感じた。
「た……魂の器を……身に纏うだとっ?」
向こうでアンコウ姉さんが戦慄きだす。
「まあ、大事なところは隠れたけど……他になんかなかったの? それにそもそも何で私?」
いや俺もそういうつもりじゃなかったけれど……偶然?
……あ、そうか。今は頭の中での会話が出来ないんだっけ。
「おのれ、おのれ、おのれぇぇっ!」
アンコウ姉さんの激昂に気付き、身構え……ようとして、スネをぶつける。足があまり開かない。
なんで俺はこけしの着ぐるみみたいなのを着ているんだ。こけしの呪いか?
「あんまり高く飛んだらダメだよ。下から見えちゃうから」
カンちゃん、本当にごめん。
というか、これ、もっと動きやすい形に出来ないの? あと、カンちゃんな外観も。
『対象101より強大な力の集中を感じますが、形態再構築を優先しますか?』
さっきとは別のカーソルが、アンコウ姉さんにセットされている。
そして脳裏に浮かぶ選択肢。見たことのない文字だが、意味はなぜかわかる。
【選択肢】
・防御最優先
・形態再構築最優先
・攻撃最優先
・移動最優先




