【20191018】
【読者の反応】
「居ませーん」 29%
押し黙って耐える 29%
「ニャァー」 43%
バレたら仕方ないので乙姫様に襲いかかる 0%
#ツイッタゲーム
こういう時は猫だ! 猫の真似だ!
「ニャァー」
カンちゃんの猫の鳴き真似は想像以上に上手だった。そういえば、最初にカンちゃんと一緒に行った世界も猫がいっぱい居たなぁ。ここに来てから随分と経った気がするが……などと走馬灯ライクな思い出に浸っていたその時、
乙姫様の異変に気づいた。小刻みに振動しているのだ。まさか乙姫様もこけしと似たような能力を……ここへ突進でもしてくるのだろうか……こけし(俺)もドキドキ振動し始めかけたが、どうやらそういう類の振動とは違うようだ。
乙姫様は小声でこう言ったのだ。
「ぬぅ。恐怖で竦むとはな……」
恐怖? 竦む? やられることをもう少しで覚悟するとこだったのはこちらの方なのに?
「まぁよい……どうやって入り込んだかは知らぬがどうせホオジロの奴の差し金だろう。入口承認は誤魔化せても起動承認は現役の乙姫にしか出来ぬ。後で目にもの見せてやるわ!」
それだけ言い残すと乙姫様は消えた。
空間の振動を感じた。おそらく出て行ったのだろう。
しばらくして、巨大クッションの隙間から這い出してきたカンちゃんの膝はまだ震えていた。
「すごい……あなたの言う通りだった」
言う通りって何が?
「猫よ、猫! 魚だから猫が効くんじゃないかって前に……」
前に……こけしになる前の俺が
そう言ったのか。そんな些細なやり取りも、そのやり取りから恐らく感じていたであろうささやかな幸福感も、自分の体を取り戻せれば、きっと一緒に取り戻せるはず……今は……そうやって決意を新たにした瞬間、このドーム空間の光が、明滅した。
また何か来るのか?
「あっ、クリオネ姉さんが……」
確かにさっきまでの場所に居ない……いや、居た! いつの間にかカンちゃんの背後に!
容姿は幼いが天使のような圧倒的な可愛さ。
「貴様が新しい乙姫か?」
讃美歌でも歌いそうなエンジェル・ボイス。
そして多分俺がクリオネ姉さんを賛美したせいであろうカンちゃんのちょっとむくれた表情!
俺はカンちゃんのその表情の方により尊みを感じるぞ!
カンちゃんは少しだけ頬を赤らめながら振り返ろうとしたが、クリオネ姉さんの手刀がカンちゃんの首筋へ添えられる。
「そのまま答えろ」
これ、カンちゃんより大きな姉さんの首には手が届かないだろうな……じゃなくて。
何て答えれば……。
【選択肢】
・「そうだ」
・「違う」
・あの目玉を向けるんだ!
・もう一度「ニャァ」だ!




