【20190712】
【読者の反応】
きちんとした大工仕事の木製の窓へ向かう 33.3%
丈夫そうなレンガの窓へ向かう 0%
見覚えのある宮殿へと向かう 66.7%
ガッシリとした鉄格子の門へと向かう 0%
#ツイッタゲーム
カンちゃんが世界と表現した空間を抜けたのが分かった。世界の外側は濃くてなめらかな墨色で、遠目にぽつぽつと他の世界が浮かんでいるのが見える。暗闇に浮かぶ窓のように。
世界と世界とは真っ直ぐな線のようなもので繋がれていて、分子式モデルの模型みたいに見えなくもない。
こけしはその世界同士をつなぐ線の上を滑るように走っている。この線はレールみたいなものなのかな。
行き先に決めた最初のあの宮殿が迫ってくる……やがて、見覚えのある回廊に戻ってきた。だが、ここを出たときとは大きく異なることが一つだけある。魚人間が大量にウロウロしているのだ。
一瞬、男子高校生の仲間かと思ったが、よく見れば服装はバラバラで、むしろ何も着ていない連中の方が多い。しかも手には魚を捕るときのような三叉槍を持っている。凶悪さが酷い。
ガッとなぎ倒せるような武器はこけしにはないのか。
「あの人たち殺さないであげて」
カンちゃんがポツリと呟いた。
「うん。僕と一緒なんだよね。あの料理を食べて、魚に変えられた……あっ、じゃあ皆も魂の器に触ればっ!」
触れば? ……イヤな予感がする。
男子高校生は袋からこけしを取り出し、近づいてくる魚人間に片っ端から押し付け始めた……というより、こけしで殴ってませんか、これ。
よく思い出して! 君はこけしに触らずにその姿に戻ったよね! よく見て! 周りの魚人間、こけしがぶつかる前に元に戻ってるでしょ!
「大樹君!」
たいじゅ……カンちゃんが呼んだその名前……男子高校生の名前?
「大丈夫よ。魂の器は、近くに寄るだけで効果があるから」
もっと早く言ったげて。
ゲェゲェといろんなモノを吐きながら、周囲の魚人間達が次々と人間の姿になってゆく。残りの魚人間達は、三叉槍を戻った人間達へ突きつけようとするが、カンちゃんが右手を掲げただけで、引き下がる。
「何だ、騒がしい」
その時、回廊の向こうから響いた声に、カンちゃんが動揺した。
声の主は……
【選択肢】
・巨大な魚人間というかほぼ魚
・美しい艶やかな女性
・鎧を着込んだガチムチのオッサン
・黒いこけし




