表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/43

【20190705】

【読者の反応】

男子高校生と王子様が轢かれた! 33%

轢かれたのは男子高校生だけ 0%

轢かれたのは王子様だけ 33%

意表をついて轢かれたのはカンちゃん 33%


#ツイッタゲーム

全てがスローモーションで見えた。王子様を抱えて道路を横断する男子高校生。その道路の真ん中では真っ白い仔猫が震えている。男子高校生が仔猫に目を向けた途端、道路の端から不意に乗用車が現れ、男子高校生と王子様へ加速した。

男子高校生が車に気づいて、叫んで……。

これは完全に轢かれた、そう思った時だ。こけしの視点が男子高校生達にぐんぐんと近づいていることに気づく。カンちゃんが走っていたのだ。

どうやらスローモーションに見えているのではなく、男子高校生とカンちゃんとこけし以外がスローモーションのようにゆっくりと動いているだけのようだ。

これで車には轢かれずに……おいおい男子高校生、何やってん……え?

彼は王子様を必死に引っ張っているが、肝心の王子様が動かない。正確には、すごくちょっぴりずつしか動かない。まさかそんな盲点が!

どうすればいいんだこれ。車の方もスローモーションとはいえ徐々に近づいてきているってのに。

その時、カンちゃんが車の前に立ちはだかった。少年漫画なら効果音が「ドーン」とか「バーン」とかの立ち姿。でもどうすんのそんな細腕で……ハッ!? ま、まさかこけしを盾に……。

直後、鈍い、重たい音が響いた。

「タッくぅぅぅんんん!」

シンデレラの声が響く……のが、聞こえる。無事なのか?

見ると、仔猫を抱きしめている王子様を抱えている男子高校生と車との間に、カンちゃんが居て……その背中には大きな甲羅が……亀みたいな……ん? 甲羅?

「カンちゃん……君はもしかしてあの時の……」

男子高校生は王子様を地面に下ろし、カンちゃんの手を取った。ちょ……ラブシーン始める気か?

「タッくぅぅぅんんん!」

シンデレラの声が再び響き、カンちゃん達から目を離す。え、ちょっと待て、なんで王子様が倒れているの……車はカンちゃんの甲羅で止まって……。

王子様を轢いたのはカボチャの馬車だった。馬車の中であの魔女が静かに言い放つ。

「車に轢かれた、という事実が大事なのだ」

魔女は無表情のまま続ける。

「これで物語は再び繰り返す」

そうかな。だって轢いたのは車じゃなくカボチャの馬車なのに?

「シンデレラ! あなたの王子様を轢いたのはカボチャの馬車よ!」

カンちゃんがこけしの想いを代弁する。途端にあちらこちらから地響きが聞こえ始めた。空間が軋むこの感じ、

以前こけしが大きく振動して、この世界に飛んできた時と似ている……うわわ。景色の遠くの方は灰色に綻び始めている。のんびりしていられないよね。慌ててこけしが振動を始めると、手を取り合っている男子高校生とカンちゃん、そしてカンちゃんが抱えている袋の中のこけしは、空中に撃ち出された。


【選択肢】

・きちんとした大工仕事の木製の窓へ向かう

・丈夫そうなレンガの窓へ向かう

・見覚えのある宮殿へと向かう

・ガッシリとした鉄格子の門へと向かう


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ