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【未完結】ブランノワール〜覚醒と災厄の崩壊神話〜  作者: テトラ
第1章:聖女救出編
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第7話:決行

夜投稿〜

「それで? 改めて聞くが、昨日は何があつた?」


 目が覚めて、ご飯を食べたり、着替えたりした後、師匠に話しかけられた。

 昨日の事についての話だ。


「昨日は、あの闇みたいなやつに触れたあと、全身に雷を喰らったような痛みに襲われて、そのまま意識を失ったんだ」

「ああ、そこまでは俺も居たから何となくは把握している」


 じゃあその後の事からか。


「その後意識が戻って、辺りを見ると、とにかく一面真っ白な世界に居て、そこで時の番神デルモスヘイン、ってやつに会った」

「時の……番神。そうか、ヤツが現れたか」

「知ってるのか?」

「まあな。俺も昔、儀式のときにヤツが現れたんだが、その時は俺の師匠が一瞬で倒してくれた」

「師匠……。あいつが出ることがわかってたら先に教えてくれても良かったのに……」

「クハハ! すまんな、すっかり忘れておったわ!」


 笑ってごまかしてるな……。

 まあ、終わりよければすべてよし、って言うしな。俺に何とも無かったからいいとするか。


「それで、その後どうしたんだ?」

「ああ、それで俺がデルモスヘインと戦ったんだが……」


 そこまで言ったところで、師匠が俺の言葉を遮って言ってきた。


「はぁ!? あいつと戦っただって?! 無茶しやがって!」

「そりゃ、俺も無茶したのは悪いと思ってるが、そうでもしないと破壊の概念を壊せないと思ってだな……」

「それにしたってだな!」


 師匠がそこまで言ったところで、今度は別の人物が師匠の言葉を遮った。


「まあ落ち着け、崩壊の。結果は我のおかげで勝てたのだから、問題ないだろう?」

「バ、バルギリオス……」


 そう、俺がデルモスヘインに殺されそうになった時に、この黒神龍様が助けてくれたのだ。

 ちなみに今は人型の姿をして会話に参加している。


「それで、デルモスヘインを倒して、助けてくれたバルギリオスと契約を交わした、というのか?」

「ああ、そんな感じだ。その後すぐ帰ってきて、今に至る訳だ」

「なるほどな……。そんなことがあったのか」


 思い返してみると、意外と大変だったな。


「なあ、崩壊の。ルヴィーナは息災か?」


 突然、バルギリオスは師匠にそう質問した。


「勿論。ちょっと待ってな」


 そう言うと、師匠の上空に魔法陣が現れた。


「さあ来い! 崩壊の神ルヴィーナ!」


 そう師匠が叫んだあと、すぐ魔法陣から一匹の龍が現れた。禍々しい赤色の龍。

 その龍は話し始めた。


『久シイナ。バルギリオス』

「ああ、そうだな。ふむ、ところで貴様は人型になれるか?」

『可能デアル』


 そしてルヴィーナは光り始めた。

 これは、バルギリオスの時と同じやつか?


 光が収まると、そこには一人の男が居た。

 見た目は英国紳士のような感じだ。スーツやシルクハットを身に着け、右手にはステッキが握られている。


「我らは向こうの方で、つもる話をしてこよう。主たちは好きにしててくれ」

「同意。それでは失礼する」


 そうして、二匹の龍は離れていく。


「さて、突然だが明日の事について話そうと思う」

「明日? 何かあったっけか?」


 俺の記憶が正しければ、明日からは新スキルの習得とそれの特訓だった気が……。


「まず始めに、これを見てくれ」


 そう言うと師匠はポケットから、くしゃくしゃの紙を取り出した。

 ん……?なんかこの感じ、既視感があるような。


「悲報だ。お前の彼女の結婚式が早まった」

「はぁ!?」


 師匠の出した紙をよく見る。

 そこにはこう書かれていた。


『拝啓黒のゴミ共。そちらに居る新たな黒の王の彼女で我らが聖女、白咲雪奈様の結婚式が今日より一週間後に開催する運びとなった。どうせ助けに来るんだろうが、それは無駄だと知るがいい。今よりどんなに急いで来ようと、こちらに着くまでは最低でも二週間はかかる。貴様らはそこで指を加えて戦争が始まるのを待っているといいさ』


「おい師匠。さっき言ってた明日のことってまさか」

「ああ、すぐ向かうぞ。白の本拠地シュバルト城に」

「ああ、勿論だ。すぐ行くぞ」


 早くしないと、本当に取り返しのつかない事になってしまう。

 だが、本当に二週間かかるなら、相当マズいぞ。


「なあ師匠。今から全力で飛ばしても、二週間はかかっちまうのか?」

「どうだろうな。一応、一週間以内に着く方法が無い訳ではない」


 あるのだろうが、渋っているところをみると、あまりおすすめできない方法なのだろう。

 だがこの際なりふり構ってられない。何でもいいから、早く行かないと!


「師匠、方法があるならもうこの際何でもいい! だから教えてくれ!」

「ふむ、解った。では今から二つのスキルを教える。これを一時間以内に二つとも習得してみせろ」

「スキル?」


 こんな状況で役立つスキルがあるのか?


「ああそうだ。今から教えるのはこの二つ。【加速】と【付与】だ」

「加速と付与?」

「そうだ。その二つを使った作戦を今から伝える」


 それから、師匠にその作戦について聞いた。

 しかし、この作戦にはバルギリオスとルヴィーナに協力してもらうのが前提条件らしい。

 二人?(二匹?)に協力してくれるようお願いすると、彼らは快く承諾してくれた。


 二人曰く、『面白そうだから』という理由らしい。


 それで、作戦の続きだが、二人には龍の姿に戻ってもらい、俺と師匠はそれぞれの龍に乗る。そして二匹に【加速】を【付与】する。さらにそれに重ねるように、二匹にも【加速】を使ってもらう。


 ……俺以外は皆【加速】が使えるらしい。


 そして、【加速】を二重がけの状態で、二匹には全力で飛んでもらう。

 そうすれば、恐らく三日〜五日で着くという。

 とてもいい作戦だ。だがそれには俺がバルギリオスに加速を付与できるよう、その二つのスキルを習得しないといけない、ということらしい。


「んじゃ、早速特訓だ」


 師匠に促され、俺はスキルの習得を開始した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 一時間が経った頃。


「はぁ……はぁ……」

「よし、荒削りだが、一応使えるレベルにはなったな!」


 二つのスキルを何とか使えるようになった。

 師匠が使うのを見て、俺が試す。ひたすらこれの繰り返しをした。

 そしたら、気づいた時には使えるようになってた。


「じゃあ、早速で悪いが、すぐ出発するぞ!」

「ああ」


 遂にユキに会える。ずっと、ずっとこの時を待っていた。

 


 ―――作戦決行だ。


 

 満月の夜、雪が降る空を二匹の龍が飛んでいった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


《シュバルト城城内》


「奴らは来ると思うか?」


「恐らくは来るだろうな」


「フハハッ、この女は誰にも渡さないさ」


「当たり前だ。この女は“アレ”を呼び出すのに必要な鍵だからな」


「ああ、降臨の時は近いぞ」


「“白聖竜シェザード”。必ず蘇らせてみせよう」


 そう言い残して男達は去っていった。

 誰も居なくなったその空間には、一人の少女が居た。


「クロくん……。私を助けに来てくれるよね? 私はずっと、貴方を信じているから……!」


 ―――彼女のこの願いが届くのは、もう少し先の話だ。

明日の投稿はお休みさせて頂きます!

次回投稿は金曜の夜〜土曜の朝の間の予定です!

頑張ります!

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