表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/97

リセット(1)

 闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。

 これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋と仲間達の転機の物語。

 平成17年12月22日午前7時。この日、死獣神メンバーは朝早くに学校に来るよう連絡を受け、龍のクラスの教室に集まっていた。


 部活の朝練に来る生徒か教師しかいない学校で、寝ぼけ眼をこすり欠伸をしながら待っていると、呼び出した張本人である武文が入ってきた。


「おはよう。みんな集まってるね?」


「こら、武文! 朝っぱらから呼び出すなんて何様のつもりやねん!」


「それについては申し訳ない。けど、一刻も早くこのことを伝えるには、この時間に集まってもらうしかなかったんだ」

 ただならない雰囲気でそう言う彼の様子を見て、龍達はトラブルが起こったと直感する。


「もしかして、緊急事態ですか?」


「まぁね。取り越し苦労であってほしいけど」

 そう言うと武文は教卓の方に移動し、召集した理由を語った。


 今朝6時頃。死獣神サイトに依頼メールが届いた。ここまではいつも通りなのだが、問題なのはその内容と依頼人である。

 依頼人の名は闇。彼は自分が以前食人族の依頼を出したことを明かし、3000万で自身の仇敵・青龍を殺すよう依頼を出してきた。


 あの一件で食人族を惨殺し、龍にも襲いかかった謎の存在・闇からの依頼に、武文以外の死獣神メンバーは驚きを隠せなかった。


「青山君を殺せって?」


「はい」


「あんた、まさかそれ、受けてへんやろうな?」

 雲雀が眉間にシワを寄せてそう聞くと、武文は馬鹿馬鹿しいといった感じで微笑み、


「もちろん。たった3000万ぽっちでエースを死なせるほど、僕はバカじゃないよ。だから、謹んでお断りしたよ」

 と、答えた。彼の言葉を聞いた紫乃や大牙は、ほっと胸をなで下ろす。


 しかし、気は抜いてはいられない。闇が目の敵にしている以上、別の殺し屋が殺しにくるかもしれないし、最悪の場合、闇本人が直接来ることもあり得る。


「そういう訳だから、龍君は闇の正体がわかるまで気を抜かないように。他のみんなは闇の正体を調べること。いいね?」

 武文の指示が飛び、頷いた雲雀達は気を引き締めた。

 特に龍は、狙われてることもあって、誰よりも危機感を強めたていたが、その一方で翔馬は()()()()を危惧していた。

 今回の一件はかなりの長編です。ご了承下さい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ