愛するということ(4)
闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。
これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋と仲間達の転機の物語。
そんな風に威嚇されても、朱雀からすれば全てどうでもいいことで、
「寝言は地獄で言いや。寝ぼけ女! パーツ無し男らが待っとんで!」
と、言って、飛びかかり、一撃で仕留めようとブレードトンファーを振りかぶった。
その瞬間、貞代は切り裂いた袋から、零れた石灰を投げ、彼女に浴びせた。
石灰が目に入った朱雀は激痛で悶え、その影響で視界が遮られてしまった。
「まったく、私以外の女ときたら、いつもそう。何の前触れもなく私から男を奪っていく。いったい何様のつもり? 私より彼らを愛していないアバズレのくせに、殺し屋まで使って私を殺そうとするなんて、許せないわ。あなた達からもそんなクズと同じ匂いがする。だから、殺す」
そう言い終えると、貞代は気配ごと廃工場の闇の中に消えていった。
(消えた!? いや。ちゃう……消したんか。よう考えたら、納得や。あいつ、あの瓶の数からして、少なくとも10人は殺しとる。それも、かなりマニアックな方法で。ちゅーことはこいつ、うちらプロの殺し屋並に殺人のスキルが長けとる!)
そう分析してる間にも、貞代は闇に紛れて、いたぶるようにナイフで斬りつけていった。
この状況に、鳳凰では荷が重いと判断した朱雀は、彼女に自分を置いて逃げるよう言った。
だが、鳳凰はそれを拒否した。
「嫌です! あなたを放ってはおけません! それに、今回の殺人の権利は私にあります!」
「ドアホッ! そんなこと言うとる場合か!」
「へー。仲いいのね。なら、2人仲良くバラバラにしてあげる。どこから斬ってほしい? 顔? 胸? それともお尻? ふふふふふ。今、そっちに行くから待ってなさい」
そう言って貞代は、再び気配と姿を消した。
異常者で強敵なんて、普通の人なら手に負えないし、関わり合いになりたくない相手です。
果たして2人は、どのようにして貞代を倒すのでしょうか?




