リスタート(1)
闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。
これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋と仲間達の転機の物語。
友と死別した青龍は悲しんでる場合ではないと、未来から状況を聞いた。
ブラック・ナイトは、青龍の暴走に便乗して行動を起こしたのではないかという未来の考えと皆の奮闘を聞いた彼は、正人に言われた通りブラック・ナイトを止めることに専念することにした。
そのために、まず現在の戦況を把握しておきたい青龍と未来は、普段死獣神の集合場所になっている西校舎の屋上へと向かった。
しかし、そこには朔馬が言っていた最後の刺客が待ち構えていた。
「よう。その様子から察するに、完全復活ってわけかい? ボウズ」
「柴田さん! どうしてあなたがここに? まさかあなたも……」
「その通り。俺はブラック・ナイトに所属している闇夜流十手術師範・黒柴だ」
そう。そこにいたのは黒柴こと平次であった。
学校周辺を見渡せる位置におり、いかにもな感じで立っていたことから、青龍と未来は彼こそが闇の正体だと思ったが、それは本人の口から否定された。
黒柴いわく、闇は6年前に未来らとの一件で通信していた電波から特捜5課に特定され、本部を襲撃された時に亡くなっており、今のブラック・ナイトは支部にいた彼らと難を逃れた僅かな隊員が集まってできた残党集団らしい。
「じゃあ、今のあなた達を導いてる闇は……」
「お前らもよーく知ってるはずだぜ? 影部隊長・闇の子であり拷問のプロ……蠍だ」
明かされた新たな大将の名に、青龍と未来は耳を疑った。
未来を拷問したあの子が、ブラック・ナイトの司令をしているとは思ってもみなかったからである。
「まぁ。多少不満はあるけどな。現にガキが発案したこんなザル作戦で、こっちは大損害だ。そういうわけだから……」
そう言うと黒柴は、2本の十手を取り出して構えた。
「文句言いに帰るついでに、ボウズと未来の嬢ちゃんだけは仕留めさせてもらうぞ。こっちもまあまあ恨み辛みがあるんでね」
「……わかりました。僕が蒔いた種ですし、お相手しましょう。ですが、殺されるわけにはいきません。せっかく未来さんのことを思い出したのに、死んで彼女達を悲しませたくありませんから」
そう言って臨戦態勢をとる青龍と対峙し、黒柴は面白くなさそうな顔をした。
「ケッ。生意気な口叩きやがってクソガキが。人並みの幸せを得る資格なんざ、お前にはねぇんだよ!」
黒柴のその言葉のあと、青龍は未来が見守る中、彼との死闘を始めた。
最終ターゲットとブラック・ナイトの新司令が明らかとなりました。
ブラック・ナイトと青龍の再戦のゴングが今、鳴りました。




