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死獣神~骨の書~  作者: 天馬光
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リセット(5)

 闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。

 これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋と仲間達の転機の物語。

 校舎のガラスやドアの破砕音が絶え間なく聞こえてくる状況に一刻を争うと思った翔馬は、ペガサスと入れ替わり、責任感からか率先して彼を捜索していた。


 急がないと犠牲者が出る。そう思った矢先、思わぬ光景を目撃した。


 学校に次々と侵入する黒い隊服の集団。見覚えのあるその姿は間違いなく、青龍と未来にとって因縁の敵・ブラック・ナイトであった。


「あいつら! なんで!?」


「なんでも何も、やられたのは司令とナンバー2と他数十名。本部にその何倍もの人員がいて、黒蛇や闇といった幹部が健在だと考えると、壊滅せずに残ってても不思議じゃないだろ?」


「そりゃそうっすけど……」

 そう言って不満そうにする白虎とは対照的に、冷静に彼らを見ていた玄武とペガサスはあの謎の答えに辿り着いた。


「まさか、例の『闇』って……」


「うん。おそらくブラック・ナイトのメンバー・闇だろうね。自分とこの首領を殺されちゃメンツもへったくれもないからね。そりゃ龍君を恨むよ。それにしても、このタイミングでとはね。危惧していたことが現実になったか」


「なら、逆恨みの亡霊さんには、さっさと退場してもらわないとね」

 そう言うとペガサスらは彼らに先を越されないよう急いだ。


 しかしそんな中、未来はピタリと足を止めた。


「ん? 叶さんどうしました?」


「やっぱり、わからない……龍君は、どうしてあんな風に……?」

 朱雀達は最初、その意味がわからなかったが、フェミニストである翔馬が女性を傷付けるような真実を易々と明かさないと考えると、説明がついた。

 翔馬は、龍が殺し屋になった経緯も暴走の原因も、彼女に一切話してなかったのである。

 そのことに感づいた朱雀は決心し、未来に尋ねた。


「……未来、そんなに知りたいか?」


「え?」


「あいつのこと知りたいかっちゅーとんねん。どんなに辛くても、それを受け止めれる覚悟はあるか?」

 真剣な顔の雲雀にそう聞かれた未来は、迷いながらも頷いた。


 彼女の覚悟を受け取った朱雀と鳳凰は、龍が殺し屋になったきっかけであり、今回暴走した原因でもある6年前の出来事について語った

 お察しかもしれませんが、今回の敵はブラック・ナイトです。

 闇の仲間ことブラック・ナイトの襲来と、未来の登校をペガサスと翔馬は危惧していたのですが、嫌な予感がこうも的中してしまうのは、フィクションの性かもしれませんね。

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