その4『科学用語集』
○この世界の科学水準
・電子機器
特に優れている。サイコロサイズで、現代のハイスペックPC程の性能を持つ超小型コンピュータや、1つの街ぐらいなら、まるごと予測演算が可能になる超高性能スーパーコンピュータや量子コンピュータなどが開発されており、その技術はもう頭打ちなのでは、とまで言われることも。
フルVR技術も既に実用化されており、軍などの特別な職業の訓練で使われている所も多い。
・医療
金さえあれば、死んでいない限り殆どなんとかなるとも。
この世界には元々回復魔術があるので、あまり医術というものは発展してこなかったのだが、大陸間戦争以降は魔術だけでは限界がきたために開発が進んだ。
回復魔術と医療技術が絡んだことによって、魔術では怪我しか治せなかったが、病気も回復されることが出来るようになったのである。
・建築
他の分野に比べればそれほど優れた訳ではないが、それでも発展している。耐震対衝撃に優れた建築法と、原子構造の改造で組み上げられた新金属によって、高層ビルが簡単に作れるようになっている。
そのお陰で、宇宙エレベーターなるものも実現可能となり、現在数か国で完成している。
・軍事
魔術という従来の最強軍事力があったために他の分野に比べて少し遅れている。2342年より発生した大陸間戦争でも、その初期に東側連合軍で使われたものはボルトアクションライフルや騎馬。プロペラ機に蒸気船であった。
しかしその60年間に急激に進化を遂げ、終結する頃にはフルオート銃に現代型戦車。ジェットエンジン機に航空母艦や潜水艦までもが開発されていた。
それ以降も戦中ほどの発展度ではないが、年々軍事技術は進歩しており、近年では自動操縦機やパワードスーツ、巨大艦隊や戦闘型アンドロイドなどの開発すら各国は競い合っている。
・エネルギー
魔力の動力的使用や、核融合発電といったトンデモ新技術も相まってエネルギー問題は過去の時代の話となりつつある。
しかしその技術を実用することの難しさもあり、別に化石燃料の使用が100%消失したという訳でもなく、まだ各地で普通に使われてる。
○各国の軍隊
⚫︎アルディス王国軍
三大国の中では人口は劣るものの、世界最高の人口1人あたりの経済規模を誇るアルディス連邦王国が抱える精鋭軍。
陸海軍と全てのバランスがとれており、特に海軍と空軍に関しては世界1位と言い切っても良いくらいである。
その軍隊にもお国柄が出ていて、全体的な動員数は少ないが、その技術力による無人機などの使用でカバーしている。
しかし、彼らの1番の武器は、『神の頭脳』と呼ばれる世界最大規模のコンピュータだろう。それによって、戦場における展開の予測を行い、事前に兵員の割り振りなどを決めている為、アルディス王国軍には大抵の場合隙がない。
近年は戦闘型アンドロイドまで開発してるという風の噂も。
・『神の頭脳』
アルディス連邦王国が開発した、世界最高のコンピュータ。
主に戦場の最善の配置予測などの軍事目的で使用されている。
その演算機能は一線を博し、データ化さえ出来れば、国内全ての事象も予測できるという説さえある。
……勿論、全てをデータ化などまだ不可能ではあるが。
・魔力電動車
この世界の最先端の電車。
石油を原料とする、構造を組み替えて最高効率化を図った人口燃料を基本とし、加えて魔力を使ったブースト機能を搭載することによって最速2000km/hを越す速度を実現した。
当然そのままでは危険なため、異空間技術を応用して車内の安定化が図られている。何故ここまで速度を求めたかというと、元々は運搬などの軍事目的で開発された技術だからである。
・特殊電波通信機
アルディス軍が近年開発した、独自の形式を使用した通信機。
また、情報を飛ばしている間の暗号も、AIによって超絶複雑に管理されているとか。その性質から、世界中のどこからでも通信を行える&傍受される危険性が少ない、という優れもの。
普段は当然厳重に管理されているが……?
・A2556
現在アルディス軍が採用している軍用拳銃。
その名の通り、2556年に開発された最新武器で、魔術と組み合わせた使用に完璧に対応した世界で最初・そして唯一のピストルである。因みに、頭文字はアルディスを意味する。
・A2532R
アルディス軍が採用している標準アサルトライフル。
威力精度連射反動、全てがバランスが取れた一品であり、初心者が扱うには一番良いという指摘も。
しかし普通すぎて正直目立たないのが難点。
・L59S
通称『失神銃』とも呼ばれる最新兵器。
その性能は、銃のような見た目から脳にのみ有害を与える特殊レーダーを照射する。.....という大変イかれたモノ。
その静音性、狙撃性などは最高レベルであるが、最新技術の結晶であるため、現在は一般には非公開となっている。
その危険性から、世界をも滅ぼしかねないと指摘する研究者も多く、一般普及させるべきかの是非の議論も止まらない。
・DAN─36
アルディス空軍が採用しているマルチロール機。
性能は現在は圧倒的なモノを持つ訳ではないが、長年積み上げたパイロット養成の方法、そしてどんな状況にも対応できる汎用性や既存技術の強化が、最強の空軍たらしめている。
・フューデル級空母『カスティリア』
アルディス海軍が使用している空母。大きさは500mを軽く超えており、その大きさは世界4位の座を占める。
・超弩級戦艦『アルディシア』
アルディス海軍が開発した巨大戦艦。
近年対航空機レーザー砲技術の発展により、始まりつつある100km以上の間で直接艦隊が交戦を行うという風潮。
つまり新しい“大艦巨砲主義”、に対応するために作られた。
超高性能AIと人工衛星を使用し、自動的に敵艦に標準を合わせる機能が積まれており、これがその距離感での戦闘を可能としている。
因みに名前は大陸間戦争時に建造された戦艦名に由来する。
⚫︎ウラディル国防軍
東を大正帝国、西をアルディス王国と、超大国2国に挟まれた彼らには、それに対抗できるだけの兵力が必要だった。
つまり、彼らの兵力は国力を考えればかなり強く、軍事費が占めるGDP比はかなり高い。
特に陸軍は強く、今でも徴兵制を敷いている国家である。
また、空軍では自動運転航空機などを開発しており、2つの超大国に為す術なく敗北する。……ということは無いくらいには強くなっているようだ。
20年前に、平和ボケもあって苦戦を強いられたアルディス王国は、その軍事強国化に強い焦りを見せているとか。
・UD950
ウラディル国防軍が採用する歩兵用アサルトライフル。
独立歴950年(テスナ歴2534年)に開発された為このネーミングとなっている。
これの改良版である『UD950S』は、反動制御機能が非常に高く、子供や女性でも普通に扱えてしまえるレベル。
・重戦車VAC
ウラディル国防軍が使用している大型戦車。
旧式戦車を改良しつつ50年は使い続けており、その形式は地球にあるような感じのモノ。しかし主砲の威力は凄まじく、彼の前では要塞もオモチャの壁のようなモノである。
ちなみにVACとは、ウラディル語で『対アルディス用戦車』という言葉のイニシャルを取った意味である。
・NP─57自動戦闘機
ウラディル空軍が2557年に開発した、最新兵器。
世界中における自動操作兵器の開発競争によって生まれたこの兵器は、ウラディル共和国の威信をかけた努力の結晶である。
無人ゆえにGを気にする必要がなくなり、最高時速は理論上で6000キロを超えるとか。
しかし、まだ実質的な開発途上であり細かいドッグファイトにはまだ不安が残る。
⚫︎大正帝国軍
世界1位の人口と経済を持つ大帝国の軍隊。
陸軍に関しては、その規模と質から世界最強であることは疑いの余地はなく、総動員数も百万を超える。
その特徴は、兵員の多さと兵器生産力の異常さ。
近年実戦配備されるパワードスーツも既に量産体制が始まっており、既に万単位以上が生産せれているとかいないとか。
大正帝国解体の宣言と共に、一時的にその軍隊は名前を国防軍と変えたが、時期にまた新たな国家の名をつけた最強軍隊が君臨するだろう。
・五十八式自動小銃
大正帝国が採用している標準アサルトライフル。
大帝国らしく威力重視の一品で、コンクリートの壁をも抜けちゃうという話も。勿論精度に関しても悪いわけではなく、自動照準サポート機能を加える追加装置が付いている。
・PA─62
大正帝国が開発した、最新式のパワードスーツ。
幾層もの特殊な金属によって作られたボディは、並みの銃弾なら弾き飛ばし、理論値では対物ライフルをも耐える。
その速度と、連携能力も従来と比べ桁違いであり、境界線を超える際には完全な行軍で、敵に考える時間を与えなかった。
⚫︎その他
・テスナ暦
この世界の大半の国で使用されている紀年法。
信者数が世界の半数近くをも占めると言われているテスナ教の始祖、テスナの生誕を0年としている。また、1年は342日・1日の長さは地球とほぼ変わらない。
それがたまたまなのか、それとも必然による結果なのか。
それは神のみぞ知るものである。




