4話後編 『正朝侵攻作戦①』
5月8日、正朝中部に位置する“漢青省”。
山がちな地形に、大きな川が生み出す肥沃な大地が育む、溢れんばかりの自然が割拠する地域である。
比較的開発が遅れてはいるものの、それが逆に都市生活に疲れた者を癒す役割を果たしてくれる、として話題となっている。
そして現在、そんな場所を突き進む一部隊が存在した。
いや、詳しく言えばそれだけでない。
兵員輸送車が、自走砲や軽戦車に重戦車が、走行トラックが、所狭しと道を並んで突っ走っている。
──つまり何を隠そう、彼らはウラディル共和国軍だ。
「うへぇ、ここを突っ切るってのか??」
「おいおいこりゃ車が通る道じゃねーだろ。……しっかりつかまってないと頭打って死ぬまであるぞマジで」
思わず、兵員輸送車に詰められた雑兵達がうめく。
まぁそれも無理はない。
何故ならその車が通ろうとしている道は、もはや舗装どころか獣道なんじゃないのか、というくらいの状態なのだから。
がたんっ!!
遂に輸送車がでこぼこの道に突入し、思い切りバウンドする。
その勢いは、タイヤが破裂しないか不安になるレベルで、中にいた1人が頭を壁にぶつける。
「〜〜〜〜ッッ!!!」
「ほーら言わんこっちねぇ、だからしっかりつかまってろっ……てぇッッ!!!?」
頭を抑え声にならない頭を訴えていた男に講釈たれていた隣のバカも思い切り頭を打った。
……恥ずかしかったのか、その後彼は口を開かなかった。
しかし、文句があるのは彼だけでない。
さらなる愚痴がどんどん出てくる。
「くっそ何でこんな道通るんだよ!? このご時世もっと良い道絶対あるだろう!!?」
「いやそりゃあるだろうがな? ……そんな道使っちまったら正朝軍の奴らにバレちまうし、そもそもかなり遠回りになっちまうんだなコレが」
その車内に居た、比較的歳をとった男がそう解説をする。
おそらく、その小分隊の長か何かなのだろう。
「そりゃ位置バレたくない〜とか、早く目的地着きたいって気持ちは分からなくはないですけどね。これじゃあ、着く前に俺たちが全員ダウンしちまいますよっ!」
未だボールようにバウンドを続けるその車の中で、結構もっともな意見を言う一般兵さんであったが、それで何かが変わるわけではあるまい。
いつしか彼らも頭をぶつけながらも、だんだん慣れてきたらしい。人間の学習能力は高いのだ!
「本当にただでさえ、最前線で永都に突っ込む部隊ってだけでもう緊張に吐きそうだったのに……おえッ……」
「おわっ!? 吐くなよ俺にまで掛かっちまうだろッ!?」
輸送車の後ろの方でも、賑やかな声が聞こえくるのだった!!
「──今更な話なんだけどさ、そもそも今回俺たちはこんな外国に出兵された訳だけども、何を達成すれば勝利なんだ??」
一生懸命壁に取り付けられたなけなしの手すりにつかまりながら、1人の兵士が口を開く。
何を言ってるんだという感じの意見のようにも感じるが、冷静に考えればウラディルの最後の対外戦争は30年程前の話。
若い兵達がそんなことを疑問に持つのも無理はない。
「ん、そりゃ簡単な話だな。“聞いている作戦通り動く”。俺たちが考えるべきことなんかこんくれぇだよ」
近くにいたベテラン兵が笑いながらそう答える。その笑いは彼をバカにしているというより、自身を含めた全員へ皮肉か。
「そもそもこの科学の発展しきった時代、ただの歩兵による戦闘なんか流行んねぇよ。それどころか戦車も戦闘機も、最近は主力艦にまで自動運転の波が押し寄せてるって話だ。
それに、一部の国ではパワーアーマーや戦闘用アンドロイドなんてモンさえ作ってるって話もあるくらいになってやがる。
……もうじき戦争は機械vs機械になるんじゃねーのか?」
彼が言い放った言葉は、ほぼ的を得ていた。
事実、戦車・特に戦闘機は自動運転技術が進み、もはや人が乗らずして戦場へ赴く兵器もある。
それに、いわゆるパワーアーマーなどのAIによる新兵器の、研究もかなり進んでいるのだ。
──なんなら、既に実戦投入を行った国もある。
いくら多少魔術が使えて、かつ“費用も安く済む”というメリットがある雑兵も、異常な魔術の腕がない限り、それらのハイテク機器の前では無双ゲームの雑魚敵同然。
そういった時代背景から、各国の軍の兵員の削減は進んでおり、機械や兵器を開発する部署へお金が回っているという。
かつて戦場の華であった、人々の戦いはなくなりつつある。
これからの英雄は、兵器を開発する者や、その指示を出しスイッチを押す者。それがこのウラディル共和国においても主流になりつつある考えなのだった。
キィーーーン!!
そんなこんなで荒れた道をどんどん突き進んでいると、空から轟音が響いてきた。すなわちそれは戦闘機。
進軍中の共和国陸軍を空から護ってくれる存在である。
「おーきたきた、相変わらず早いなありゃ」
「NP─57自動戦闘機。あれこそ自動運転化の代表例!
職人技と言ってもいい耐熱構造から、理論上の最高時速はマッハ5! 中に人が存在しないからこそ可能なその圧倒的なスピードと旋回。……もう全部が魅力的な空の支配者ですよねぇ。
今回の機会に乗じて、遂に初めての実戦投入らしいですからほんと見ものですよ!!」
防弾ガラスで出来た小さい窓からその姿を除いていると、中にいたメガネをかけた者が嬉々として語り出した。
どうやら、どこにでもそういう奴はいるらしい。
だが確かにその情報は正しく、その航空機は世界最速ともいえる超高速機である。対空レーザー砲にロックオン技術などといった、現在パイロットや戦闘機技師達を悩ませる最新技術をぶち壊すために作られたのだ。
“撃ち落とされちゃうなら、地上から撃ち落とせないほど超高速な航空機を作ってしまえばいいじゃない”。
……そんなコンセプトに基づいて、だ。
「よく分かんねーが、つまりムチャクチャ速えーってことでオッケーだな。確かにありゃとんでもねぇバケモン兵器だわ」
熱い解説にちょっと引きながらも、そのスピードを目の当たりにした周りの者達はそう認めるのだった。
そして。
輸送車内のほぼ全員が、最新兵器の異常さ、そして自身の戦場における無力さを思い知ったその瞬間であった。
輸送車のガラスの先に見える、その空の王者。
──それが突然、オレンジ色に染まった。
……言い換えでしまえば、“爆発四散”をしたのだ。
「…………は?」
そのことに彼らの理解が及ぶ迄に、実に5秒はかかっただろう。
爆発に少し遅れて爆音も届いた。思わず皆耳を抑える。
オレンジはもう黒煙と化していた。
「──おいおいおいどうなってんだ!!? あれはマッハ5に迫るレベルの化け物級の速さなんじゃねぇのかよ!!?」
ようやくアレが爆発四散したということに気がついた者が取り乱す。周りの者も、その声でようやく軽い放心状態から解き放たれる。
「初めての実戦投入だから、速度に耐えきれなかったか!? あまりの速度による摩擦で燃え尽きたってのか!?」
装甲車のスピードが急上昇する。理由は当然、制空権のない空をのんびり運行なんて出来る訳が無いからだ。
「……いや、残念ですけどその線はほぼ無いと思います。初めてなのはあくまで実戦投入。スピードや空気摩擦への耐性実験は当然、何度も何度も入念にされているはずです。
……だから、そんなことは流石にありえないはず」
さっき語っていた少年が、そう答える。
実際それは正しく、そんな間抜けな爆発する訳がない。
「じゃあなんでだよっ!!?
あの戦闘機は、なんで爆発したっていうん───」
そう言いかけたその男の目の先、ガラス越しに映っているその青空に、その原因があることを彼は気がついた。
西の方角、小さくではあるが見えたのだ。
ウラディル軍のではない戦闘機の集団が。
つまり。
「……もう敵軍のお出ましかよっ!!?」
その戦闘機は一瞬でこっちに迫ってくる。
ウラディル側の自動操作戦闘機も善戦していたが、数にもその舵きりの精度にも押され、どんどん撃墜されていく。
一方トラックに詰められた雑兵達は、それに対しどうしようもなく、変わったのは輸送車のスピードくらいである。
「おいおい!? なんで無人化で圧倒的なスピードを持つ筈のうちの空軍がボコボコにされてんだ!!? 相手は見たところただの戦闘機じゃねーか!!!」
さらにバウンドが激しくなったその車内で、ミリオタの少年が気持ち悪そうにしながら答える。
「おそらくですが、結局場数の差じゃないですか!!?
いくらスピードで勝るとはいえ、自動戦闘機は今回が実戦は初です。一方相手のアレはおそらくアルディス軍の精鋭が集められた、アルディス航空隊!! その運転技術の差がこの戦況を生んでいるのかとっ!!」
「なるほどな、現在の状況についてはよーく分かった!!
……だが、ゴバァッ!? ……も、もうそんなん関係ねーッッ!!! とにかく、このまらまだと俺らはゴミみたいにこの地の養分になって終わりだぞッッ!!!?」
事態に気がついたウラディル軍は、近場の基地から無人機以外も出発させ始めたが……それにはまだ時間がかかる。
また、護衛用としてつけていた対空自走砲による砲撃も、空を駆け巡る敵航空機の殲滅させるには至らない。
ついに実質的に制空権を取ったアルディス空軍は、機銃掃射は当然のこと、遠くで控えていたのであろう爆撃機さえも差し向けてきた。
地上の兵をぶっ潰すつもりらしい。
───そして。
「「「がッッッッ!!!!?」」」
……彼らが乗っている輸送車の一個後ろ、そこを走っていたトラックが大爆発を起こす。
その爆風は当然こっちにまで及び、あともう少しで横転といったところまで持って行かれた。
「……おい、おいおい! マジでヤバいだろ、今の。あれだけで、後ろのヤツ数十人は死んじまったんじゃねぇか!!?」
若い者達は初めての戦場のあまりの緊張感に、今ので人が本当に死んだという実感があまり湧かない。
手足は可笑しい位に震え、一部の者は声すら出せなさそうだ。
ちらりと見ると、その爆発したトラックの周りは血らしき赤で染まり、飛び散った手や足らしき残骸さえも見れた。
初めて見るその無残なモノに、若い兵達の中には口を抑えたり、思わず嘔吐する者もいた。
──これが戦争だ。
一瞬にして、今まで友情を共にした仲間もいなくなる。
先ほどまでの半ばピクニック気分のような雰囲気はどこへやら、この場はもう既に地獄に等しい世界と化していた。
……何度も聞いた話であるが、実際にその目で目の当たりにして、その残酷さに思わず顔が引き攣る。
「ってか、そもそもなんでアルディス軍がもうこんな場所にいやがるんだッッ!? ──まさか“この作戦”が漏れていた……? うちの軍の中に、“スパイ”でも居やがったってのか!!?」
そんなことに気がついてももう遅い。
今考えるべき現実は、既に目の前に迫っていることだ。目の前で、どんどん仲間がその儚い命を散らしている。
「……ははっ。次は俺たちかもしれねーなぁ」
「おい!! 笑えねー冗談を言うな、次言いやがったら直々に俺が殺してやる!!」
だとしても、そんな弱音もあながち冗談じゃないと言い切れないその状況が、彼らの額に汗を流させる。
──さらに。
彼らへのダメージは更なるモノとなる。
彼らウラディル軍が次に進むべき先にある山や丘。
まだ数百メートルは軽く先にあるその場所に、2000人規模くらいのアルディス軍の兵士が控えていたのだ。
数門ではあるが、大砲すら存在している。
「…………ッッ!!?」
気がついた頃には遅い。
その瞬間。歩兵銃、対戦車ミサイル、火砲、そして狙撃魔術。
つまり、彼らからの一斉射撃が行われた。
それにより地上は逃げ場を無くすように埋め尽くされた。未だ続く空爆によってトラックが壊され、爆死を逃れようとして輸送車から降りた部隊の者たちへと降りかかってくる。
それどころか、大砲によって戦車すらも目の前で大爆発を起こしていた。その爆発でさらに雑兵達は吹き飛ばされていく。
それだけではない。アルディス軍は丘の上から鉛玉だけでなく、炎や雷などの魔術による攻撃も仕掛けているのだ。
それによっても、歩兵の命は果て、道は崩れ、走行兵器の破壊が成されていく。
──もはや、その様子は地獄といっても良かった。
「曲がれッッ!!! 一旦回り道をして撤退するッ!!
死にたくなかったら道を変更するしかねぇぞっ!!!」
その言葉通りに彼らの装甲兵員輸送車が急カーブをする。
完全に道を外れ、森林地帯に突っ込んだトラックは、ギリギリで大木を回避しつつ、なんとか逃げようとする。
既に、戦車などはともかく、その流れについてきている輸送車は最初の半分以下であった。多くの仲間は、敵の爆撃と大砲で爆散したり、破壊された道のせいで横転をして無力化されていたのだから。
そしてなんとか付いて来ている部隊も、大砲の破片やアサルトライフルの弾幕で破損している。中には無理な運転でタイヤが逝きかけている車両さえも存在していた。
軍の指揮も既に乱れ、無論兵士の士気も急激に下がっている。
──つまり、圧倒的な大損失。
ウラディル軍はいきなり窮地に立たされることとなったのだ。
「……クソッッ!!!! くそったれが!!!」
車両の中で怒鳴り声が響く。
彼は、この侵攻作戦の一部隊における“リーダー”である。
しかし、既に彼の部下の大半は敵軍の餌食にされていた。
それに対する怒りと悲しみで彼は叫ばずを得なかった。
「何で、何で空軍は兎も角アルディス陸軍までもがお出まししやがってんだよ!!? ……そりゃ何の邪魔も入らないとは思ってなかったがいくらなんでも早すぎるぞ!!!?」
──しかし、だ。
その叫び声も、彼の周りの悲鳴も、この戦場では何の意味もなさない。
彼らの必死の逃走が、始まったのだった。
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そして一方のアルディス軍。
山の上に控える彼らもまた、決して余裕の状況ではなかった。
「──うわ、おいおい普通に逃げられちまうぞ!!!? ここで殲滅して奴らの勢いをへし折っとかないと、普通に永都まで奴らの手は届いちまう可能性だってあるのに!!!」
そう焦った声を出しているのは、軍の比較的上の立場の者か。
実際その焦りは正しく、少しマズイ状況なのも確かである。
彼らはアルディス空軍の兵員輸送機によって運ばれてきた兵士である。予めウラディル軍の進軍先を予想し、その先にパラシュート降下で降りておくことで敵の殲滅を狙う。
……そういう作戦なのであった。
──つまり。
「俺らには作戦上輸送車なんてモノはないんだ、アイツらには追いつかないじゃねーか!」
そう、今逃げてしまった半分近くの敵軍はそのまま指を噛んで見送るしかないのだ。
そうやって彼が語っていると、隣に1人の男が歩いてきた。
その男は年配で、胸には多くの勲章も見えた。
彼は、約30年前の第四次アルディス=ウラディル戦争を生き抜いた精鋭。……そして今回この隊の指揮を任されている男。
すなわち、ライトカール大佐である。
「……いや、それは計算内だ。全く問題ない。」
そう彼が短く答えると、上を指差した。
その先には、アルディス軍の兵員輸送機が飛んでいた。
「これを見越して、第2波の待ち伏せが用意されている。
つまり、今逃したウラディル軍は彼らに任せれば良い」
現在、制空権はアルディス側にある。
つまり、この地には2000人しか置けなかったが、今ならこの先に多くの兵員を安全に輸送することができる。
彼はこの事も見据えていたのだ。
そして、ウラディル軍が逃げた先にあるものは──。
そうして、自身の作戦を話す彼の顔は、冷静沈着であり、かつ今頭上を飛ぶ戦友を信じている目であった。
──そして。
つまり、と彼は結論づける。
「私たちが今やるべきことは1つ。……そう、今あそこでなんとかして我々から逃げようとしている、哀れにも逃げ遅れてしまった敵兵を少しでもここで殲滅することだ」
その宣言と共に、山の上にいたアルディス兵達が再び一斉射撃を始めた。雨のような銃弾は勿論、精鋭の魔術部隊が最前線に立って奴らの兵器を無効化していく。
──戦争において、敵の進む方向の高地を取っているということは、圧倒的な有利を得ているという意味である。
走り回る歩兵も、窪みにハマって動けなくなった兵器も、ここからならかなり狙いやすいのだ。
「あぁクソッ、やっぱあんま気分のいいモノじゃねぇな……」
「……そうだな。でもやらなきゃ死ぬのは俺らの方だ」
高地の陣地から敵を狙い続ける兵士達の中には新兵も少なくないため、ショックを受けている者も少なくないようだ。
だがこれが現実だ。人というモノは簡単に死んでしまう。
「さぁ、今回は“今までの”我らとは違うぞ。“前回”の交戦の屈辱をこっちは結構引きずってたんだ。今までのような情けもかけることなく、ここでぶっ潰してやろう」
ライトカールは丘の地を踏み締めて、睨みつけながら呟いた。
アルディス王国という国は、とくに近代以降大陸方面に関してはずっと関心が低かった。その理由としては、中心人物の大半は島部に住んでるとか、すごい資源が出る訳じゃない、とか色々あるのだが……。
1番の理由としては、ウラディル共和国の存在があった。
奴らは長年アルディス人に虐げられていた民族達の国。
だから独立後にも、国内に同情的な声も少なくなかったのだ。
そしてもし再び支配下に入れようものなら、反乱が起きることは目に見えて分かっている訳で、それが大陸方面での拡張を抑える理由となっていた。
そして大陸間戦争以降は、一応所々では協力していくべきだという考えが主流だったのだが……それは“27年前”に起きた。
『第四次アルディス=ウラディル戦争』。
その侵攻で、その感情は全て消え去ってしまったのだ。
現在の世論はもう反ウラディル感情一択。政府はそれでも対ウラディル戦の危険性についてはずっと強く懸念していたのだが、遂にこの時がきたようである。
もうウラディル共和国に対して気を使う必要はもうない。
──だから彼らは今回、全力を持って隣国を潰しかかる。
「ここに居る奴らは俺たちに任せておけ。
……さて、だから後は頼んだぞ、我らが戦友」
こうして、2536年に終結した第四次アルディス=ウラディル戦争以来の、犬猿の仲の戦いが始まった。
そして、だ。
「……さて、そろそろ早期決戦へと動く時間かな」
──この反乱の主役達もまた、動き始めようとしていた。
▲5月8日、東大陸おおよその勢力図
【ぷち用語紹介】
・NP─57自動戦闘機
ウラディル空軍が2557年に開発を開始した、最新兵器。
世界中における自動操作兵器の開発競争によって生まれたこの兵器は、ウラディル共和国の威信をかけた努力の結晶である。無人ゆえにGを気にする必要がなくなり、理論上における最高時速は6000キロを超えるとか。
しかし、まだ実質的な開発途上であり細かいドッグファイトにはまだ不安が残る。




