10話 『開戦』
大正帝国の首都たる、永都での革命騒ぎに並行して。
その頃雅一族のおわす燿朝の本拠地たる中都では、燿朝の兵が闊歩しその支配を完全に固めようとしていた。
中都の中心にある雅一族の宮殿は当然として、それ以外の郊外・さらには周辺の街などもかなりの勢力は広がっている。
街のシンボルであるタワーには、新国家の誕生だと示すように、雅一族の家紋でもある、かつての燿王朝の旗が堂々と掲げられていた。
しかし、そこにいた人々もただ流れるままにそれを受け止めている訳ではない。
そこには多くの正朝側の兵士だっているのだ。
連絡網の工作で、正朝軍の統帥はメチャクチャではあったが、市街地での局地戦が行われている状態であった。
──そして。
そんな戦場と化した都市の中に、潜伏する2人の男が居た。
「……どうするよ? テラ」
「いやどうするもなにも、この数はちょっと……」
そう、ルヴァンとテラである。
高崎が行方不明になった際に正朝に出向いた2人であったが、爆破予定地であった中都での調査中にクーデターに巻き込まれてしまったのだった。
現在は市内の建物にうまく潜伏しているが、先刻の燿兵による侵攻開始時には燿兵に見つかってしまっていた。
つまり、既に顔は割れている。そして、その時にはその場から逃げるために燿兵を撃退しているのだった。
その結果、現在彼らは一種の指名手配までされていた。
このままでは、敵に見つかるのは時間の問題であろう。
そういった現状から、ルヴァンとテラは対案を練っている最中なのだが……。
「……力づくでどうにかならねぇかなぁ?」
「なるなら良いんですけどね。どう見ても数万はいますよ?」
テラが肩を竦めて呟く。ルヴァンもどうしようもないと言わんばかりに両手を放り出すように広げた。
アルディス屈指の天才兄弟とはいえ、流石に2人で雑兵数万を対処する方法は思いつかないのだ。
「ならもう、突っ込んで逃げるしかないだろ」
「それも流石にキツイのでは……?」
──そんな感じで話が何度も舞い戻る、その時であった。
2人が隠れていたビルの一部屋に1人の男が入ってきた。
彼の靴の音は、迷わずにこちらへ向かう様子を示している。
「………おいおい、まずいな?」
「えぇ、これはまずい……ですね」
2人が顔を見合って小声で掛け合う間に、彼らの領域へ侵入したソイツはどんどんルヴァン達の方へと近づいて来ていた。
2人は暫しの会話の結果、奴が最後の角を曲がった瞬間に仕掛ける、ということで一致して息を潜める。
そして、その時がやってきた。
「オラァァッッ!!!」
彼らの距離が3m程になったその瞬間、強化魔術で力と拳の硬さを上昇させたルヴァンが、隠れていた場所から飛び出して一気に殴りかかった。
しかし、それはあくまで昏倒させる程度が目的である。いくら事態が事態とはいえ、無駄な犠牲は出したくはない。
勿論、かといって手加減はしないのだが。
──しかし。
「うわッ!!?」
そんな間抜けた声を出しながら、その少年はルヴァンのパンチをひらりと躱した。その勢いのままに、ルヴァンの体が彼の体を通り過ぎていく。
「……クソッ!!?」
外したルヴァンは少し反応に遅れながらも振り返る。
次の攻撃への準備を迷わずに始めながら、心の中には1つ気になる事があった。
──今の攻撃はそう“避けれるモノ”ではなかったはずだ。そう、決して外すつもりはなかったのだ。
そんなことを思いながらルヴァンは、今度は腰に身につけた銃に手をかけながら、その少年の顔を見た。
「………ッ!!?」
見覚えがあった。
ただし、それは友達。とかそういう覚えではない。
──昔、“テレビで見た記憶”である。
ルヴァンは構えかけた銃口を下ろし攻撃を止める。
テラも彼と同じことに気がついたのだろう。
後ろの方から後援の魔術などが撃たれる事はなかった。
そしてその相手は、今の今までルヴァン側から殴りかかっていた……というのにも関わらず、彼らが自分への攻撃を止めたとみると、あっさりと攻撃体制を解いていた。
そして、そのまま彼らの方へと顔を向け、彼らの顔をまるで値踏みするように見つめ始めているのだった。
その様子は幼くはあるが、それでも目は貫禄を見せる。
ルヴァンは自然に口が開いていた。
「あ、あんたは…………」
テラもその存在に口を開く。
「「正朝皇太子……??」」
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そんな中、アルディス連邦王国にも正朝内における内戦の詳細の報が舞い込んできていた。
その時までは、どちらと言えば正朝を支持するが、国家としての立場は中立を守る……予定だったのだが。
「………ウラディル共和国の参戦、か」
女装癖野郎こと、ロデナ宰相がそう呟く。
ウラディル共和国の燿朝側での参戦。
その速報が、彼の元へ舞い込んできたのであった。
ウラディル共和国は、長年アルディス連邦王国にとって切っても切れない関係の国だ。
これまでも何回も戦ってきており、その対立の歴史は最早彼らがアルディス領ウラディシア地方だった頃からのモノである。
しかし、彼らはもう決して弱くない。強いのだ。
それは、30年前までバリバリの戦争を彼らと行なっていたアルディス国の政府上層にとっても、既に共通認識であった。
その時代、アルディス王国は東大陸最強の軍を持つ国、との呼び声も高かった。世界に輝く『三大国』の1つであり、軍事面においても世界トップクラスの空軍と海軍、そして高水準の武器を揃えた陸軍を持っていたからだ。
しかし、それらを相手にウラディルの兵は凄まじい戦いをしてきた。アルディス軍は持ち前の技術力で海空戦こそ優勢を得ていたものの、陸上戦ではかなりの苦戦を強いられたのだ。
勿論敵側の奇襲という不利的要因もあったが、それでも奴らを押し返せなかった事はアルディスにとって屈辱であった。
だから引くに引けず、戦争は長引くこととなったのだ。
その結果が、両国の壊滅的な損害に繋がったといえるだろう。
だがそれ以降、アルディスとウラディルの間で戦闘は起きていない。お互いそのような激しい総力戦を終え、すぐに戦争を行う体力など到底なかったからだ。
そんな強大なウラディル軍が対燿朝に手を焼く正朝に攻めれば、正朝は2つの巨大勢力に挟み撃ちにされることとなる。
そうなってしまえば、いくら巨大帝国の正朝といってもその存亡は危ういモノとなるかもしれないだろう。
しかもそれは、あまりアルディスとしては好ましくない状況に陥るのは確かだ。
もし、正朝が敗北を喫して滅亡した場合。
比較的親アルディス勢力である正朝の土地を、親ウラディル派の燿朝と、ウラディルが分割することになりかねない。
その結果はどうなるかは明白だ。
そう、東大陸におけるアルディス連邦王国の周辺国が、反アルディス的感情の強い巨大国家のみになってしまうのだ。
そうなれば、今後アルディス王国にも危害が及びかねない。
なら、どうするべきか??
………それは、当然の選択だ。
ロデナ宰相は、隣に控える秘書はこう伝えた。
「……よし。アルディス軍司令部へ伝えろ。我らも今回の戦いに参戦する。その任務の最優先事項は、正朝に侵攻をしようとするウラディル軍の野郎どもの阻止だ。
──何があっても、奴らを永都まで進軍させるなッッ!!」
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そしてその頃、正朝首都『永都』。
そこでは、既に永都の中枢たる場所にまで、奴ら遠征部隊の侵攻が届こうとしていた。
しかし、そこは一国……それも『三大国』の大帝国の主が居を構える宮廷である。その防衛体制は平時から手厚く管理されており、そう簡単に侵入を許す様には出来ていない。
多くの最新鋭警備システム、緊急事態用の厚い防弾壁や迎撃機、そして自動標準による撃退システム。それらの機械に加え、多数精鋭の兵達が警備に就いているのだ。
よって緊急令が出された現在、この宮廷は世界で最も厳重な守りを敷いた要塞と言ってよい存在へと化しているのである。
そして。
その宮廷内では、突如勃発することとなった正朝軍と燿朝軍の激突。そして、敵としてウラディル軍・味方としてアルディス軍の参戦という報を知った上で、少数の者達による、“緊急会議”が開かれていた。
そのメンバーは皇帝と、その古くからの部下……というより、“仲間”、であった。彼らはこの大帝国正朝の建国、そして繁栄に尽力した『正朝七英雄』とも呼ばれる存在である。
「──さて、この騒ぎどうしようか?」
風早の隣に座っている、彼より10歳ほどは上であろう黒髪の男が、そう切り出した。
名は雅銖衞 (が・しゅえい)
その名の通り、雅一族の末裔たるが一翼だ。
しかし、かと言って“そちら側”にいる、という訳ではない。彼は20年前の王朝交代前から風早と行動を共にしており、正朝軍の実質的な統帥者としての立場を占めているのだ。
そんな彼が重苦しくも放った言葉で場が動き出す。
周りと話し合うためか、部屋がざわついた。
「わ、和平とか出来ないんですかね……??」
最初に1人の女が口を開いた。
名は玲。正朝極東に位置する島の出身である。平和を愛し、いつも出来る限りの損害で済むよう尽力を尽くしている。
極東の島国独特の民族衣装を纏った彼女は、そこそこ歳はいっているようには見える。……が、美容にたんまり金でも掛けているのか、あまり劣化はしていない。
「ま、それは厳しいんじゃないかしら? なんせあっちから吹っかけてきた戦いなんだから。……こっちがソーマの首でも差し出さない限りは、まず交渉の席にも着かないでしょうね」
「……お前は相変わらず笑えねぇ冗談を言うな?」
玲の隣に座るもう1人の女が、そんな平和的意見を否定する。
彼女の名は杏。
その女は………いや、女の子……なのか?
彼女は見た目こそ10代であるものの、ある理由で、実の年齢は周りの者達とそう変わらない…らしい。
そんな彼女に、司会役の男がツッコミを入れる。
彼らもまた、親しい間柄なようだ。
「それならもう戦うしかないんじゃないかしら?」
そして、さらに別の女性も話に参加してきた。
今度は見た目が明らかに違う。耳が長く、尖っている。
それだけではなく、周りの者達と比べ肌が白い。その白さは例えなどではなく、まるで化粧でもしているようだ。
つまり、サラマ族。
……まぁつまるところ、エルフ。と呼ぶべき存在だろうか?
名はアリフィ=ヴィリディアース。
見た目も美しく、その姿は見る者の心を動かす。
「そうだ! 俺もやってやるぜーつ!!」
「私もぱぱのためにがんばるっ!!」
そんなアリフィの意見に、真っ先に賛成する高い声があった。
それは、“子供達”である。
だが、彼らは決して乱入してきた…とかいう訳ではない。
ここに揃っている“メンバーの一員”としているのだ。
「そうだな、俺もそう思う。問題は…どうやって奴らと戦っていくかってことだ…………っておいこらガキ共!! ここにいるのは良いが奇声を上げるなッ!!」
司会の男も賛成し、話し合っているうちに喧嘩になった子供達を戒める言葉も放つ。
──寄り道はあるものの、会議は進んでいきそうである。
そんな中、大きいテーブルの中央に座る男、初代正朝皇帝こと風早は、静かに黙りこくっていた。
ずっと何かを考えて、悩んでいるかのような様子である。
しかし、話を聞いていないという訳ではないようで、その目は彼らに向けられていた。
「……ソーマ、さっきからどうしたの?」
会議に参加している玲が、そう心配の声をかける。
しかし彼は大丈夫だ、と一声返してまた黙ってしまう。
彼女は、純粋な気持ちで心配している。
(…………どうしたんだろう?)
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風早は、この会話を聞きながらずっと考えていた。
今回のこの騒動。これは、完全に自分の失態なのだ。
──まず反乱に陥るまでに至ったのは、雅建隆への監視が行き届いていなかったからに他ならない。
情報によれば、敵の兵力は少なくとも数十万を超えると聞く。そこまで巨大化しているにも関わらず政府として感知できなかったのだから、体制の“綻び”があったと言わざるを得ない。
それに、彼らが蜂起するキッカケになったコトだって、
自分が輸出規制といった政策を独自に推し進めたことである。
実際、外部との交流が減ることで、“治安の向上”には繋がったのだが、経済的には少なからず打撃を受けることとなったのは確かだ。
そして、そういった政策の国民への説明を十分に行なっていなかったのも事実だろう。これもまた、そういった国家運営の仕方を全く把握してなかった責任といえるだろう。
──いや、“そもそもの話”だ。
俺が“あのとき”もっとしっかりしておけば、
俺がこの国を立ち上げたときに、調子に乗っていなければ。
そんな“可能性”さえも彼の頭にはよぎっていた。
そして。
風早は、一旦周りに目を向けた。
銖衞、杏、殷生、玲、アリフィ。
目の前にいる彼らは、風早にとってとても、とても大切でかけがえのない存在あった。彼らには何度救われたか分からない。
彼らは、風早がこの世界に来てから、運命的に出会い、友好を深め、時には戦って、仲間となった……家臣である前に、大切な親友なのだ。
この国を作るまでに至ったのだって、自分一人だけならば、そんな可能性は欠片ほどもなかった。
それどころか、むしろ自身が成してきたことなんて微々たるモノだ。考えてみれば、最終的な決定権の行使や周囲の者達への指示。そして幾ばくかの戦いの主導くらいである。
そんな行動に、みんなはいつも付いてきてくれた。
そして、いつも司令以上の結果を出してきた。
そうだ、感謝もしきれない。
風早相馬は、異国の者……どころか、異界から突然来た者だと言うのに。
建国してからも、数えられないほど助けられた。
元は一般人であり、まだまだ若い彼に変わって、政治の基礎や国家のシステムの構築。さらには外交や内政さえもかなり頼ってしまっていた。
それに、あのとき。ひどく取り乱して、自暴自棄になっていた私を止めてくれたのもみんなだった。
風早はこうなったのは自分の責任だと分かっている。
俺がうまく国の政府としてやっていけなかったからなのだと。
“国民に恨まれ殺されても仕方ない”のかもしれないとまで。
──でも、それでも。
そんな大切なみんなを、風早は死なせたく、なかった。
自分はどうでもいい、でも皆は守らなくてはならない、と。
戦いに挑めば、誰かが欠けてしまってもおかしくはない。
それが戦争だ。
必ず助かる。なんて、“甘い理想”は通じてはくれない。
しかし、戦いたくない。
……などの甘ったれた妄言は、それ以上に通じはしない。
すでに各地で我が国の軍が耀朝軍と衝突している。今もそれぞれの地方軍の統帥者などから戦況の報告が届いているし、数多くの死者が出ているのは言うまでもない。
それに、ここにも敵はすぐそこまで迫っている。
ここは防護システムで保つかもしれないが、永都の防御は突破されてしまうのも時間の問題、といっても良かった。
そしたら最後。風早だけならず、皆にまで命の危機が及ぶことは考えずとも分かる。
──なら。
どうすれば良いのか?
……………簡単だ。
考えてみれば、簡単だった。
そんなのどう考えても、1つしかなかった。
“何でもうまくいく。”
そんなこと始めからないことは分かっていたのだ。
──それでも。
それでも。もし、それを実現したいならば、“死に物狂いで掴み取るしかない”。
失敗する危険性だってある。
みんなを危険に晒してしまうことになる。
しかし、それしか風早には思いつかなかった。
……結局平和を願っても、平和は訪れないから。
いつも、そうやってきたのだ。
だから。
彼は、その決意を口に出す。
「……燿朝のトップ、雅氏を最優先で打ち倒す。そうすれば、短期決戦でこの反乱も終わらせられる」
突然の会話への参加であったが、その言葉を聞くと、周りの者はみな口を止めた。それは、きっと王への信頼なのだ。
この場にいる全ての者は、彼の次の言葉を待った。
彼もまた、その気持ちを感じ取り、次の言葉をこう放った。
「当然、厳しい戦いになることだろう。
──だか。だが!! 俺が間違っていたとしても、奴らになんかにこの国を任させてたまるかッ!! そして、“これ以上無駄な犠牲”なんか出させない!! こんな戦いはすぐに終わらせる!!! だから、頼む!付いてきてくれッッ!!!」
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その言葉を聞き、周りの者らは堪えきれずに笑いを漏らした。
しかし、それは嘲笑なんかではない。
面白いから、なんて訳でもない。
彼の、その言葉を待っていたのだ。
彼の、決意の判断を待っていたのだ。
……それは、ずっとそうであった。
風早の判断は常に的中していた。
19歳という若さでこの国を建てた彼は、その名に恥じぬ才能を常に発揮していた。
そして、ミスをしたって、怒ることなくカバーをしてくれるような男だった。
それは戦局、政治、それだけでなく日常生活でもだ。
だから、皆は思い切って戦いに挑めた。
思いきって、行動に起こすことが出来た。
そして、彼は国家のリーダーという立場になっても、決して驕り高ぶる態度を見せることはなかった。
最初会った時から変わらない優しさを忘れず、常に人々の事を思って行動していたと思う。
彼自身は、そのことに誇りを持ってないようだけれど、
そんな、最高の信頼を十全に置けるモノが、彼にはある。
だから常に付いていった。
だから、迷わず任務を行えた。付いていくことができた。
それは、今も変わることはない。
だから、その笑いは喜びであったのだ。
久しぶりの、彼の心からのお願い。
それに答えない訳には、絶対いかない。
だからこそ、全員がこう答えたのだった。
「「「「「了解ッッ!!!」」」」」
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そんな各国の動き中、高崎はとある場所で一息ついていた。
先ほどの公園からは、ちょうど前に風早にその極意を教えて貰った存在感を消す魔術、『消えたる存在』でバレそうにもなりながらも、何とか逃げ切ったのだった。
出来ることならあの場所に拘束されていた他の人たちも皆助けたかったが、高崎にはそんなことをやってのける余裕や力などはなかった。
……悔しいが、自分にできることなど、なかったのだ。
けれど。
彼は、自身のデバイスを開いてさっと入力を始めた。
それは、本国にこの現在の永都の様子を伝えるメールである。
それを終えると、彼はゆっくりと……立ち上がった。
「──まだ、こんなの始まったばかりだ」
さっきは何もできなかったが、
──今は、“出来ること”をやるのみである。
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こうして、正朝、アルディス王国、ウラディル共和国。
──そして、高崎たちが動き出す。
そうして。
彼らの動きの全てが交わり、現代魔術と軍事力の叡智が集った……悲惨で凄まじい戦いが、今ここに始まるのだった。
【ぷち用語紹介】
・正朝七英雄
近年成立し、即大繁栄を極めた正朝を導いた、初代皇帝を含めた七人の者の総称。その全ての者が優れた力を持ち、それらが集まったのは「奇跡」と評されることも。一雄を風早とし、雅銖衞は三雄、杏は四雄、玲は六雄、アリフィが七雄となっている。
・消えたる存在 (ユ・レリィヴェン)
自身の存在感を薄める魔術。効果こそなかなか強そうではあるが、少しでも違和感を感じるとバレるなど、意外と使い勝手は悪い。




