まほうのてんびん~命を測るお話~(※ペンネームの証明問題を解いて、答えを教えてくださるとありがたいです。無理なら、ペンネームの早口言葉に挑戦でも構いません。)Penname Maker League
短いお話なので、最後まで読んでいただけると幸いです。
ぼくは、夢を見ていた。
夢の中でぼくは、大きな大きなてんびんを見ていた。
夢の中なので、僕はそれが命の重さをはかる魔法のてんびんだって、分かったんだ。
不思議なことに、魔法のてんびんには右と左に人が乗っていた。
なぜか、その他には何もなかった。
右には1人、左には2人、てんびんのお皿に人が乗っていた。
やがて、てんびんがゆっくりと傾いたんだ。
1人の命と2人の命、どっちが重い?
ぼくは、夢を見ていた。
夢の中でぼくは、大きな大きなてんびんを見ていた。
夢の中なので、僕はそれが命の重さをはかる魔法のてんびんだって、分かったんだ。
不思議なことに、魔法のてんびんには右と左に人が乗っていた。
なぜか、その他には何もなかった。
右には1人、左には2人、てんびんのお皿に人が乗っていた。
右の1人は、みんなを助けるヒーローだった。
左の2人は、ぼくが知らない、ふつうの人たちだった。
やがて、てんびんがゆっくりと傾いたんだ。
みんなを助けるヒーロー1人の命とふつうの2人の命、どっちが重い?
ぼくは、夢を見ていた。
夢の中でぼくは、大きな大きなてんびんを見ていた。
夢の中なので、僕はそれが命の重さをはかる魔法のてんびんだって、分かったんだ。
不思議なことに、魔法のてんびんには右と左に人が乗っていた。
なぜか、その他には何もなかった。
右には1人、左には2人、てんびんのお皿に人が乗っていた。
右の1人は、とても地位が高くてお金持ちで、みんなからすごいと言われている人だった。
左の2人は、とても地位が低くて貧しくて、みんなから見向きもされない人たちだった。
やがて、てんびんがゆっくりと傾いたんだ。
みんなからすごいと言われる1人の命とみんなから見向きもされない2人の命、どっちが重い?
ぼくは、夢を見ていた。
夢の中でぼくは、大きな大きなてんびんを見ていた。
夢の中なので、僕はそれが命の重さをはかる魔法のてんびんだって、分かったんだ。
不思議なことに、魔法のてんびんには右と左に人が乗っていた。
なぜか、その他には何もなかった。
右には1人、左には2人、てんびんのお皿に人が乗っていた。
右の1人は、ぼくの大切な人だった。
左の2人は、ぼくが嫌いな人たちだった。
やがて、てんびんがゆっくりと傾いたんだ。
大切な1人の命と嫌いな2人の命、どっちが重い?
ぼくは、夢を見ていた。
夢の中でぼくは、大きな大きなてんびんを見ていた。
夢の中なので、僕はそれが命の重さをはかる魔法のてんびんだって、分かったんだ。
不思議なことに、魔法のてんびんには右と左に人が乗っていた。
なぜか、その他には何もなかった。
右には1人、左にも1人、てんびんのお皿に人が乗っていた。
右の1人は、ぼくの大切な人だった。
左の1人は、ぼくが嫌いな人だった。
やがて、てんびんが――――――
大切な1人の命と嫌いな1人の命、どっちが重い?
夢から覚める前、ぼくはこう思ったんだ。
命の重さは、比べられるのかな?
どうしても比べないといけない時って、あるのかな?
命を比べる必要のない時代が来ればいいのになぁ……と考えることがあります。
つたない文章を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。