表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

まほうのてんびん~命を測るお話~(※ペンネームの証明問題を解いて、答えを教えてくださるとありがたいです。無理なら、ペンネームの早口言葉に挑戦でも構いません。)Penname Maker League

作者: 証明も反例も、証明も反例も為せない事の証明も為せない事の証明が出来る命題があるか、証明か反例か証明も反例も為せない事の証明か、証明も反例も、証明も反例も為せない事の証明も為せない事の証明を為せ。

短いお話なので、最後まで読んでいただけると幸いです。

ぼくは、夢を見ていた。

夢の中でぼくは、大きな大きなてんびんを見ていた。

夢の中なので、僕はそれが命の重さをはかる魔法のてんびんだって、分かったんだ。

不思議なことに、魔法のてんびんには右と左に人が乗っていた。

なぜか、その他には何もなかった。

右には1人、左には2人、てんびんのお皿に人が乗っていた。



やがて、てんびんがゆっくりと傾いたんだ。
















 1人の命と2人の命、どっちが重い?
















ぼくは、夢を見ていた。

夢の中でぼくは、大きな大きなてんびんを見ていた。

夢の中なので、僕はそれが命の重さをはかる魔法のてんびんだって、分かったんだ。

不思議なことに、魔法のてんびんには右と左に人が乗っていた。

なぜか、その他には何もなかった。

右には1人、左には2人、てんびんのお皿に人が乗っていた。

右の1人は、みんなを助けるヒーローだった。

左の2人は、ぼくが知らない、ふつうの人たちだった。



やがて、てんびんがゆっくりと傾いたんだ。
















 みんなを助けるヒーロー1人の命とふつうの2人の命、どっちが重い?
















ぼくは、夢を見ていた。

夢の中でぼくは、大きな大きなてんびんを見ていた。

夢の中なので、僕はそれが命の重さをはかる魔法のてんびんだって、分かったんだ。

不思議なことに、魔法のてんびんには右と左に人が乗っていた。

なぜか、その他には何もなかった。

右には1人、左には2人、てんびんのお皿に人が乗っていた。

右の1人は、とても地位が高くてお金持ちで、みんなからすごいと言われている人だった。

左の2人は、とても地位が低くて貧しくて、みんなから見向きもされない人たちだった。



やがて、てんびんがゆっくりと傾いたんだ。
















 みんなからすごいと言われる1人の命とみんなから見向きもされない2人の命、どっちが重い?
















ぼくは、夢を見ていた。

夢の中でぼくは、大きな大きなてんびんを見ていた。

夢の中なので、僕はそれが命の重さをはかる魔法のてんびんだって、分かったんだ。

不思議なことに、魔法のてんびんには右と左に人が乗っていた。

なぜか、その他には何もなかった。

右には1人、左には2人、てんびんのお皿に人が乗っていた。

右の1人は、ぼくの大切な人だった。

左の2人は、ぼくが嫌いな人たちだった。



やがて、てんびんがゆっくりと傾いたんだ。
















 大切な1人の命と嫌いな2人の命、どっちが重い?
















ぼくは、夢を見ていた。

夢の中でぼくは、大きな大きなてんびんを見ていた。

夢の中なので、僕はそれが命の重さをはかる魔法のてんびんだって、分かったんだ。

不思議なことに、魔法のてんびんには右と左に人が乗っていた。

なぜか、その他には何もなかった。

右には1人、左にも1人、てんびんのお皿に人が乗っていた。

右の1人は、ぼくの大切な人だった。

左の1人は、ぼくが嫌いな人だった。



やがて、てんびんが――――――
















 大切な1人の命と嫌いな1人の命、どっちが重い?
















夢から覚める前、ぼくはこう思ったんだ。
















 命の重さは、比べられるのかな?


 どうしても比べないといけない時って、あるのかな?



命を比べる必要のない時代が来ればいいのになぁ……と考えることがあります。

つたない文章を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] どちらかが絶対の正解とかではなく、悩んで決めたならそれがその人にとって正解なんだと思います 公平な正しさと理屈に委ねて命を計ってしまえば、その正しさと理屈に命の重さを肩代わりさせるようなも…
[一言] 自分はこういう話に疎いので回答になっていないかもしれません。 もしも人の命が皆、平等ということになるのではあればどうあがいても二人の人が乗った皿の方が重いということになってしまいます。 …
[一言] 「ぼく」はただの観測者なんだよね。秤の傾きに何一つかかわってない。 でも、夢を見ているのはぼくで、観測者になりたがってる当事者でもあるのかな。 ちなみに、悟りを開き解脱すればわかるって宗教…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ